パパ日記

仕事初め

ーヒー産業は、良質のアラビカ種の減産、新興国の需要増、ファンドマネーなどによる生豆相場の上昇で厳しいスタートを余儀なくされています。

に地球温暖化によると推測される生産地の減少、中南米における経済成長に伴う宅地化など、供給不測をもたらす要因が多く存在し、将来の珈琲産業に大きく影
響するものと懸念されます。特にスペシャルティ珈琲に対する需要は拡大方向にあり、供給不測が予測され、そのための対策の重要性は増します。

すでに、2000年以降、世界規模のNGOなどは、農園や農協に対し、環境を保全、良質のコーヒー生産、労働環境などの問題に取り組み、認証を与えることによるプレミアム価値を生みだし一定の成果を挙げてきました。

また、従来のコーヒー産業は、相場が上がれば作付けを増やし、その結果収穫量の増加が数年後の供給過剰をもたらし、相場を下げるという悪循環を繰り返してきました。
そこで、適正価格での買い付けを保障し生産者を守る方法としてフェアトレードという取引も根を張りつつあります。

しかし、今コーヒー生産地でおきている問題は、それらの対症療法では解決しない根本的問題との認識も必要と感じています。
つまりは、コーヒーの生産を世界的規模で見つめなおし、新しい品種の改良などを含め従来の枠を超えた農業的及び科学的研究による新しい対応をすべき局面を迎えたといえるでしょう。
2010年には米国を中心に生産地面積の拡大、収穫量の拡大、原産地の拡大などを目的とした世界的なコーヒー研究プログラムが提案され、世界的なネットワークの構築も模索され始めました。

コーヒー相場の上昇は、コーヒー業界が未来に目を向けどうするかを考える契機を与えてくれていると思います。

おすすめ記事