パパ日記

コーヒーの暴騰-3

当社はケニアの12月の最終及び1月11のオークションで最高値で落札しました。
1月18日のオークションでも高値で落札しました。
今後はこれ以上この価格帯で買うのは厳しいので、再度戦術を練り直します。

 

他方ケニアのエクスポーターも当社ほどではないが高値で落札をしています。
エクスポーターから世界の先進的なロースターに流れるとは思いますがこの価格帯で大量に買える会社は国内にはありえないでしょう。
価格の高い単一農園やファクトりー(農協)の生豆を買える会社は世界広しといえども多くはないでしょう。
誰が使用するのだろうか?

 

コロンビアの減産に端を発した、この高騰は、コロンビアが収束させるしかないでしょう。
例年1200〜1300万袋の生産量が700〜800万袋代まで減少したのですから問題は深刻です。これが2年続いています。
さらに今年のミタカ(サブクロップの意味、コロンビアは年2回の収穫がある)は、雨にたたられ、かつさび病も多く収穫量は増えそうもない状態です。

 

 

FNC(コロンビア生産者組合)は、カスティージョという新しい収穫量が多く、病気に強い品種を開発し、生産者に種を与えています。
その品種による生産量の増加は1〜2年後となります。
FNCは香味がいいといっていますが、消費国の一部トレーダーは懐疑的みています。
過去バリエダコロンビア種を開発し、消費国から多くのクレームを受けてきいるはずです。

 

コロンビアは、もともとティピカ種の産地でしたが、収穫量が少なく、病気に弱いため
、1970年代にカツーラ種を植え始め、その後バリエダコロンビア種を植変えられました。現在ティピカ種がどの程度残っているかわかりませんが、
私は過去20年間コロンビアのティピカ種を追いかけてきました。

昨年から販売してきたコロンビアの豆は、オズワルド農園のティピカ種、そしてトレド(タママウンテン=当社のオリジナルブランド名)のティピカ種を販売しています。
当然ながら、貴重な生豆のため、価格も通常のコロンビアよりはるかに高くなります。

 

コーヒーの香味の原点は、このティピカ種の香味にあるということを理解していただければと思います。