パパ日記

レアコーヒーとカリフォルニアコーヒー

トンガに行った教授から、また、セントヘレナのコーヒーマニアからコーヒーをいただきましたので、レアものコーヒーについて。

トンガは、19世紀初めにフランスの宣教師が持ち込み、その後栽培されていますが、生産量はあまりに少なく、日本にはここ数年ほぼ入荷はありません?
少ないというのは商業ベースにならない量。
豆の形状はティピカ系(在来種)に見えますが、写真はティピカ種のように見えませんのでこれは現場を見ないとわからないでしょう。
焙煎豆は、焙煎後3週間~1か月程度経過していると考えられますが、まだ飲用は問題ありません。

酸味は弱く、味に個性はなく、一般的に言えば飲みやすいと感じられるコーヒーでした。
肥料が不足していると考えられ風味に複雑さはありませんが、希少性は高く、生豆の輸入が可能でしたら空輸でもよいかもしれません。
空輸といっても基本的にはEMSで送れる量ですから10kg、20kgの量の世界です。ここまで少ないと、味わえる人はほとんどいないということになります。ここに希少性があり、とても小さな市場が形成されるのでしょう。



セントヘレナは、在来種系でしょうから、なめらかでバランスの取れた味わいでした。粘性があり、なめらかさの中にミカンの甘い酸を感じます。

20年くらい前からガラパゴスは入荷しています。
以前は、ブルボン系のブルーグリーンの素晴らしいコーヒーでした。
風味はさわやかなティピカ系の味の中にボディがありましたが、最近は品質に多少ばらつきが見られます。
 
ハワイコナは、ティピカの基本形の風味の一つです。
ある程度生産量はありますが、数年前のベリーボーラーの被害に、さらに火山の噴火で火山灰をかぶり、生豆の日本入荷は微々たるものになってしまいました。
わずかに収穫された豆は焙煎してハワイ州の国内消費に回っているようです。


ニューカレドニアの、ブルボンポアンティも空輸でごくわずか入りますが、統計に乗るような量ではありません。

南アフリカ沖のカーボベルデ(cape verde)共和国は、オランダの某商社経由でスターバックスが購入しています。リザーブ店扱いでしょうね。


スペイン領のカナリア諸島の生豆も入っています。少し大きなコーヒーショップでしたら、1日分くらいでしょうか?


沖縄も20農家が一軒あたり年間10kg から20kg程度収穫しますが、生豆の流通はほぼありません。小笠原はほんの少し入荷があります。


コーヒーは熱帯で収穫されますが、熱帯に入らない地域でも気候条件によっては収穫ができるようです。
カリフォルニアのサンタ・バーバラなどは、アボガドの代わりにコーヒー栽培がされているようです。
カリフォルニアは、北緯34度のワイン産地ですので普通に考えればコーヒーはとれないのですが、日照が長いのかもしれません。
ということは昼夜の寒暖差は少ないとも考えられますので酸はすくないのでしょうか?
緯度は高いのですが温暖な気候でコーヒー栽培ができるのでしょうか?
ブルーボトルが買っているようです。日本にもEMSで送れる微量が入っています。一応サンプルを入手しましたので飲んでみます。



最近は、COEのオークションよりもはるかに量の少ないレアもの探しがはやっているのでしょうか?レア物は、当然価格が高くなりますので、風味が伴えばよいとは思いますが、伴わなければ意味がないですね。
昔、商業栽培種でない品種の生豆を購入したこともあります。
ジャマイカのブルマンの影が薄くなりました。
中国人が、農園を買うような動きもあるようです。



カリフォルニアが出たついでですが、 HARTFORDの「Russian River Valleyのピノ・ノワール2015」がおいしいのでびっくりしました。

5000円くらいのワインですが、最近のブルゴーニュのピノ・ノワールと同じような味です。ただし、酸が弱めでやや甘い印象ですのでその点が区別できるポイントですが、ブラインドにするとわからないかもしれません。
飲み込んでいくと、酸味より甘味が際立ちますが、それでも素晴らしいワインだと思います。
クリーンで劣化もしていません。



侮れないテロワールです。
カリフォルニアは、コーヒー栽培地として、進化、発展するのでしょうか?


ブルゴーニュとカリフォルニアに行きたくなってきました。 c