パパ日記

第1次から第4次まで自家焙煎店開業の変遷と予測-3

「経済とマーケティング」といっても、簡単ではありません。

いろいろ考えましたが、現時点では、オリンピック、消費増税以降の経済は予測がつきません。オリンピック特需以降も、大手町、渋谷以外の再開発が目白押しです。その後も金融緩和は継続される可能性は高く、新札も印刷されますので金は余ります。バブル(個人的にはバブルだと考えます)がはじけない限り現状が維持される可能性もあります。

ただし、オリンピック後は、IT企業でもソフト開発部門などは減少し、金融も人員があまることも予測されます。一方で、定年退職者>新規学卒者の状況で生産年齢人口は減少します。GDPのうち60%程度を占める消費は、人口減少及び70歳以上の増加で伸び悩むと考えられます。最近は、GDPと一人当たりの生産性とかの議論はあまり意味を持たないように感じています。


資本主義の貨幣経済はお金が循環する仕組みを作ることが重要で、産業の構造転換がうまくいかないと先行きは不安定と誰でも想像はできるでしょう。しかし、うまくゆきそうもないと感じてしまうため不安が鬱屈するわけです。

冷静に考えれば、1990年代はバブル崩壊、2008年はリーマンショック、2010年代はデフレ、円安(生豆は輸入資源ですので価格転嫁できなければ粗利は下がります)でした。過去30年間、収益のよい会社もあれば悪い会社もあり、社会の変革の中で生じてきました。


現在は、一部の企業が収益を上げたとしても、経済成長の実感を伴いませんし、縮小する国内市場に変わりはありません。経済成長という実体のつかみにくい「おばけ」のような言葉に惑わされないで、現状や実態に合わせながら対応していくしかないのが今の時代だと考えます。

突き詰めると、「3~5年先は誰もわからない」ということが「わかり」ます。それは不安な時代ですが、過去30年間の時代を振り返っても、その本質は変わっていません。


もちろん、近い将来、AIが人を豊かにしてくれる可能性もあるかもしれません。

コーヒーに関わる業態は、基本的には労働集約型ですので、体が資本となる側面を持ちます。したがって、早い段階での準備が必要です。



起業予備者は、様々な企業の中で、様々な立場にあると想像しますが、やりたいことがあれば、準備してどこかで決断する必要があります。
個人的見解としては、フィジカル面の強さ、思考の柔軟性から30代から40代がベターで、50代は十分な準備が必要と考えます。

もちろん年齢では測れませんが、60歳の定年後にという考え方は捨てるべきでしょう。私は40歳で起業しましたが、資金的余裕があればもっと早く起業していました。


「いやのんびりやれればいい」と反論される方もいるかと思いますが、「のんびり」では店舗を維持できないでしょう。

冷静に判断すれば、いつの時代であろうが、起業には失敗リスクがある反面可能性もあります。そのリスクを減らすための方策の一つがマーケティング(調査)となります。(スキルアップもですが、今回は省きます) 3