パパ日記

PB

多くの人々が、様々な店で又自宅でコーヒーを楽しんでいます。
おいしいと満足している人もいれば、満足していない人もいるでしょう。
そもそもおいしさとは何かは難しいですね。
10店コーヒー店を訪問すれば、自分の店のコーヒーはおいしいといいます。
しかし、何がおいしいのですか?かという問いには答えに窮するでしょう。

 

 

また、ファーストフード、コーヒーチェーン、自家焙煎店のコーヒーを比べてもおいしさを科学的に検証することはできません。
そのため多くは自分の経験や主観を尺度においしさを判断しています。
「嗜好品だから自分がおいしいと思えればいい」という答えもあれば「もっとおいしいコーヒーが飲みたい」と今のコーヒーに満足しきれない人も多いでしょう。
しかし、コーヒーは、人により好みが異なりその香味を判断するのは厄介ですが、品質という観点から客観的にとらえ直してみれば、よい香味というものは導き出されます。
栽培環境や生産者の思い、手間暇惜しまぬ栽培、精製作業などを垣間見れば、そこに品質の差が歴然と表れるはずであり、さらに香味も違ってくるであろうことが予測できます。堀口珈琲ではハイエンドのスペシャルティコーヒーでさえ、入荷した生豆を機械選別し、ロースト後には厳密なハンドピックをしています。

我々はこの品質のいいコーヒーの中においしさを見つけていきます。
おいしさは主観的なものですが、できるだけ客観的にとらえていこうとしているのが堀口珈琲です。

 

 

今朝のコーヒー
エチオピア イルガチェフェ ゴティティ ミディアム&シティ
昨日狛江でミルのメーカーの方に会い、狛江店で先行販売されている豆を持ち帰りました。
ミディアムは以前テースティング会でカッピングし、そのあとペーパドリップで抽出しました。レモンのようなしっかりした酸で果実感は強く出ますが、このローストでは香味の複雑さが弱めで毎日飲むには物足りなく感じます。
シティにすると、レモンの酸から柔らかな酸にかわりボディ感も出てバランスの良いマイルドなコーヒーになります。アフターテーストもスイートです。

 

販売中のコンガも華やかな酸とボディ感がありイルガチェフェの最高峰レベルの素晴らしいコーヒーです。堀口珈琲が、世界的に見てもイルガチェフェコーヒーを多く購入しているイルガチェフェマニアであることをご理解いただけると思います。1年の間に様々なイルガチェフェが登場しますのでお楽しみに。

 

 

タンザニア ブラックバーン ピーベリー
朝早く起きてメッシュの異なるコーヒーのテースティングをし、その後このPB(丸豆)を飲みました。PBはハワイコナでは貴重品で価格も高く流通しています。それ以外はタンザニア、ケニアは昔からこのPBが選別され取引されています。もともとは米国人が好きだったのではないかと推測しますが…?
最近は中米でもPBを選別することもまれに出てきています。
香味はいいか?はそのロットによります。
一般的には平豆の方が香味のいい場合が多いとは思いますが、PB(丸豆)の方がいい場合もあります。これはカッピングしてみないとわかりません。

 
このPBは、ハイローストです。
かすかに青草の香り、ミルクのような後味のなめらかさが印象的です。
個人的にはあと2~3秒焙煎した方がいいかもしれないと感じますが試さないとわかりません。コーヒーは焙煎の度合いやその方法によりさまざまな香味の表情を垣間見せますので、厄介な反面興味がそそられ楽しめます。