パパ日記

ナポリピザとアメリカ―ノコーヒー

ナポリピザを作る店には「真のナポリピッツア協会」の認証があり、特別な看板もあるので店の外からも判別できます。ここ数年で日本に認定店はかなり増えましたが最近の動きは不明です。

 

 

ピザの材料や形状、作り方に細かな取り決めがあり伝統を守っていますので、いくつかの店に入り、マルゲリータを頼めばかなり近いものが出てきます。
定義は「円形、ふちに膨らみがあり焼き焦げのないキツネ色、柔らかくて弾力があり、簡単に折れる、具材の風味がバランスよく混ざっているなどなど…..」のようです。

 

 

ピザ好きですので、たまに無性に食べたくなり、某店で会食。
水牛のモッツレラと生ハム、アンティパストミストを前菜で。
量が多くてうれしいのですが、水牛のクリーミーな味が弱く生ハムは熟成がなく塩味がきつく感じました。ピザはちゃんとしたナポリピザが出てきました。
とはいうもののナポリで食べたことはありませんが。

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ピザの走りは六本木のニコラスピザだと思います。50年くらい前かもしれません。
昔何度か食べましたがアメリカタイプとでもいうのでしょうか?チーズはヘビーだったと記憶しています。

 

その後デリバリーのドミノピザが30年くらい前に上原に2号店?(堀口珈琲上原店のすぐ目の前)ができています。当時は上原に住んでいましたので出前という業態にびっくりしたものです。
このころ日本の飲食店の蕎麦屋、うなぎ屋、すし屋が人不足や採算面で出前をしなくなっていく時期と重なり、又食文化の変化の中でピザは急速にそのシェアをとったと思います。

 

25年前に千歳船橋に引っ越すと「モッコ」(閉店)というイタリア風の店にピザがありよく通いました。ヘビーなチーズとハードな生地がかみ合いよく通いました。
それまで日本の喫茶店では、ピザの代わりにピザトーストを作っていました。当時は喫茶の人気メニューでした。

 

また25年以上前には代官山の「パパアントニオ」が本格的なにナポリピザを出しました。おそらくこのあたりがナポリピザっぽいピザの走りだと思います。メニューにないときもピエトロさんに特別に作ってもらったこともありました。

 

そして15年くらい前に青山に「ナプレ」ができ日本にナポリピザの時代が始まります。基本はフレッシュなモッツレラですが、日本では高いのであまり使用はされません。

 

 

ちなみにアメリカのピザは第2次世界大戦の後のイタリア移民が持ち込んで生まれたと思います。デリバリーが急速に発展し、日本にもアメリカピザが最初に入ってきましたので、ナポリピザは最近のものといえます。アメリカのカトリックの多くはリタイアするとバチカンに巡礼に行きますのでその影響も大きく、日本のイタリア食文化は初めはアメリカのフィルターを通して入ってきたと感じます。

 

 

ポンペイに行くためにナポリには一度行きましたがピザは食べていません。偶然入った海岸沿いの一つ星のレストランで食事をしたところ、あまりのおいしさに2日間そこで食べてしまいました。

 


海岸沿いの宿泊した老舗のホテルでは、大きなネルでコーヒーを抽出していました。アメリカーノですね。イタリア人はエスプレッソを飲みますが、戦後観光客として戻ったアメリカ人はエスプレッソを飲みませんのでアメリカ人用に作られたのがアメリカ―ノというレギュラーコーヒーなのでしょう。
(日本の喫茶店ではやったアメリカンとは異なります。イタリアにおけるアメリカ人向けのコーヒーとでもいえばいいのでしょうか)

 

 

さてピザの食べ方ですが、一人で食べていると徐々にさめていきますので早めに食べるか、2人で1枚にし、前菜かメインを食べるのもいいでしょう。イタリアレストランでは、前菜、パスタ、メインが基本ですが、ピッチェリアはピザ1枚でもいいので気楽に食べればいいと思います。ピッチェリアでは、手でピザを食べる人もいますが基本はナイフとフォークを使うのがいいでしょう。

 

出かけます。
そのうち ピザトーストとホットケーキについて。