パパ日記

サンタカタリーナ-2 シャンパンとコーヒー

ボジョレーヌーボーの解禁となり、酒屋、飲み屋はボジョレー祭りで、最近ではコンビニでも売られていますが、輸入量は2004をピークに減少しています。
フランスにとって日本が最大のお得意さんであり輸入が最も多いのが特徴です。
しかし、ワインはぶどうの品質が良く、明確な酸のあるワインの方が貴重で、それらは長い間瓶の中で熟成し、酸と渋みのバランスが変化し、味も大きく変わっていくものです。

 

 

しかし、ボジョレーのは熟成に向くブドウではなく、また生産者の蔵で寝かすという時間コストをかけないものですから価格は安くていいはずですし、味もいちごシロップみたいでいいとはいえませんし、ワイン関連業界のマーケティングありきのワインとおもいます。
それでも世の中が騒ぐようなので、いまだ買ってみようかということになります。

 

 

 

私のところに解禁と同時に持参してくれる方もいますので、感謝しつつとりあえずは味見することは継続しています。

 

 
昨日から新宿伊勢丹で恒例のシャンパンの祭典が行われています。
今年はインポーターが多くの生産者を招待していますので、にぎやかですがお歳暮シーズンと重なり会場が狭くやや不評です。
しかし、ビンテージなどの特殊なシャンパンは各インポーターなどがこのイベントの為にストックして1年間販売しないこともありやはり伊勢丹の力は強いと思います。
先日はこのイベントを若干真似たコーヒーイベントも行われ、盛況でした。

 

 

 

多くの希少なシャンパンは、コーヒーと同じようにあまりに少量です。
一般的にはインポーターから多くはレストランに流れていますので、一般人の購入は困難です。シャンパンはよい年のみに年代を入れますのでそれだけ希少ですし、かつ生産者の蔵で何年も寝かされ市場に出ますので、保存の時間を買うようなものともいえます。
ネット上での並行輸入品もでも見つけることはできますが、大体は売り切れ状態となって入手は難しいと思います。

 

 

 

2000年代のビンテージシャンパンは、一本最低1万から2万以上となりますが、畑が限定されたり、ブドウの品質がよかったり、丁寧に作られたりと、堀口珈琲のコーヒーと同じです。

 

 

サンタカタリーナは、10年間の付き合いの中で、完熟豆の収穫から始まり、標高や品種で精製ロットを分け、最終的な最終ハンドピックまで行い、さらに冷蔵コンテナで輸入し、低温倉庫に保管します。そして狛江店でさらなる生豆の選別とロースト後のハンドピックを経ますので、コーヒーの品質、豆のきれいさ、香味という観点から見ても最高品質シャンパンを生み出すメゾンと似ています。
そのように考えると、生産者と堀口珈琲の思いが詰め込まれたサンタカタリーナの価格はとても安いと思います。

 

 

片やスーパー、コンビニではチリやアルゼンチンなどの安いワインも流通し、1本500円以下のものさえみられる時代です。
フランスや、オージー、ニュージーランドの2000円台の市場もあり、カルフォルニアの5000から1万円以上の市場もあり、ボルドーやブルゴーニュの数万以上の市場もあります。
ある程度の歴史は、価値のわかる飲み手(消費者)を生み出してきていると思いますので、市場の共存も見られます。

 

 

 

対してスペシャルティコーヒーの歴史は.2000年以降となりますので、コーヒーマーケットはまだ品質と香味と価格との適切なバランスが取れていない市場と思います。
SCAAのカッピングフォームが普及し始めた2004年頃あたりから新しいコーヒーの価値感が認識され始め、日本のスペシャルティコーヒーの第一次普及期になるのではないかと思います。
優れたコーヒーにはそれに見合う適切な価格があっていいとは思います。
希少性や香味でゲイシャが100G3000~5000円で売られるようになり、価値あるコーヒーには高いプライスが理解される時代になりつつあると考えます。
優れたコーヒーは、優れたワインやシャンパンに匹敵する価値があると思います。