パパ日記

ペーパードリップ-4

最終的にネルの味ってなんなんだ?にたどり着ければいいですね。

 

 

このドリッパーの設計思想は、ネルの香味をできるだけ再現しようとして開発されています。珈琲―サイフォンさんの先代の故河野社長が開発したもので、開業前に何度も抽出技法を教わりました。
現在の堀口珈琲の抽出はそれを比較的簡易にアレンジしたものです。

 

 

リブ(溝)は円錐の底の方に短くあり、他のドリッパーとは異なります。
上部にはリブがなく、湯を注ぐとペーパーがドリッパーに密着し、このリブの長さが湯の抽出時間に影響があり、短ければ抽出が長くなります。

 

 
片起毛ネルの抽出については湯を注ぐと起毛が立ち、湯が側面から抜けないように起毛を外側にするという考え方があります。
反面起毛を内側にした方がより濃厚な香味になるという人もいます。

 

 

多くのコーヒー店主は、よりよい香味を追求するあまり放物線のライン、布の織方、縫い方、二枚はぎ、三枚はぎ、片起毛、両起毛、1杯とり、数杯とりなど議論が混迷します。
このあたりは昔からさまざまな見解があり、最終的には香味で判断する以外ないでしょう。

 

 

個人的には起毛は外側にしています。
ハリオがネルを発売した時は、ネルの起毛は内側と表示されていましたが、その理由は外側にした際に起毛がコーヒーに落ちたというクレームがあったからのようです。
しかし、これは単に使用前にネルを煮沸して使用できる状態にしていなかっただけとも思えます。つまりはペーパーより厄介なのがネルの世界です。

 

 

いずれにせよ、ネルの湯の流れをドリッパーに当てはめたものがコーノ式といえます。
最近はハリオも含め円錐派が増加しています。
抽出基礎編に参加する方の60%程度は円錐のドリッパーを使用しています。

 

 

私が初めてネルのコーヒーを飲んだのは、渋谷にあった「ロロ」という喫茶店でした。
続く

 

 

今朝のコーヒー
サン・アントニオ シティ2 : サン・アントニオフレンチ1のブレンド
シティとフレンとの両方を購入した場合はこのようにブレンドして楽しんでも構いませんよ。
飽きずに飲めるいいコヒーですね。