パパ日記

におい

ブルゴーニュのピノノワールのワインの香りは、若ければ赤い果実であるラズベリーやストロベリーなどのニュアンスを感じますが、熟成するにつれ枯草、土、シャンピニオンなどの複雑な香りに包まれます。
しかし、これらの香味は分離されたひとつの香りではなく何かと何かの香りが混ざり合ったものでその分析は厄介極まりないものです。
 
コーヒーにも同じことが言え、エチオピアのイルガチェフェにレモンティーやブルーベリーのような香りを感じても、その物質がコーヒーにある訳ではなく、いくつかの香りの複合したものとして感知されますので、人間の感受性も重要となりそうです。

 

 

ワインもコーヒーも、ガスクロマトグラフィーという分析器にかけると香りを分離させることができ、分子構造を推測でき、実際に分離した香りを時系列に嗅ぐことができます。
しかし、この機械を通して人間が感知することのできる香りの数には限界があり、慣れていないと数種しか感知できませんので、人間の嗅覚は弱いと感じます。
昔一度試したことがありますが、納豆などのにおいを感じたことを強烈に覚えています。

 

 

猫などは「ほほとあご」のあたりにある分泌腺からにおいをだしますので、あらゆるところにマーキングしなわばりを作りますが、人間にはこの臭いは全くわかりません。
人間はかなり狭い範囲でにおいを感じとっているのか?独自のにおい感覚を持っているのか?はいずれ調べてみたいものです。