空也の最中は、1日にできる範囲で作り、その日のうちに売り切るスタイルをとっているため予約しないと買えないことが多い店です。
先日、たまたま午後2時頃店の前を通ったところまだ完売ではないようで購入しました。
空也さんは店自ら、「便利なこの時代に、発送、配達、カード不可という商いをお客様のご不便を顧みず不遜な商い」と品書きに書いています。
ある意味で「潔さ」を感じ、個人レベルの店の究極の姿と感心します。
この「いさぎよさ」は職人としての頑固さや不器用さなどが混在したものなのだと推測します。
10個入りで1080円という価格で買いやすいのも売れる要因でしょう。
最近、空也の新ブランド「空いろ」がエキュートや百貨店にできました。
別ブランドですので当然最中は売っていないようです。
販売すれば売れるでしょうがこの潔さは崩壊してしまうでしょう。
時代が変われば、商品が多様化したり、店の発展性を求めたり、味の理解者を増やしたり、新しいものを生み出そうとする創造性は重要だとは思います。
乃木坂のミッドタウンの老舗の「とらや」さんに買い物に行くとそのような老舗の強みを感じます。
期間限定商品としてデザイナーとコラボした商品が販売されています。
老舗は、伝統を大事にし、常に新しい空気を取り入れ継続しているのだと思います。
最中を食べながらそんなことを考えました。
最中ですから当然緑茶なのですが…不遜ながら新茶がきれていました…….。
当方フランス菓子も好きですが、あんこも好きです。
喫茶店やコーヒーショップには、仕事を兼ねた定点観測以外には入りませんので、入るのは甘味喫茶かフルーツパーラーです。
ちなみに、千歳船橋駅そばに「東宮」というなかなかの和菓子店があるので、ここでは練物をたまに買います。