堀口珈琲は深い焙煎が多く、ミディアムは販売していません。
理由は幾度となく説明してきましたので省きます。
ミディアムといっても幅が広く、サードウエーブの浅いミディアムから日本の中程度もしくはやや深めのミディアムまで様々です。

 
ハイローストはミディアムよりやや深い焙煎で、シティより浅めです。
販売を始めた東チモールも、ハイローストです。
ティピカや在来系の品種の香味がわからなくなりつつある時代となり、貴重なコーヒーと言えます。
このロットは、かすかにコーヒーチェリーの風味が混ざります。
クリーンでさわやかなティピカ系の味わいの中にしっかりした味わいがまざり、かつ華やかさが独特な風味を醸し出しています。
昨年とはちょっと味わいの異なる東チモールと感じました。

ケニアは、入港後昨年の9月のテースティング会でカッピングしました。
ミディアムローストで行い、生豆のポテンシャルを判断します。
ケニアはいつが飲み頃になるのか判断が難しく、何年もの経験を必要とします。
テースティング時期のカイナムイは素晴らしく、レモン、オレンジなどの華やかな香味で参加者全員が高い評価をしました。最高峰レベルのケニアです。
そして現在販売しているガクイも、それに次ぐ素晴らしさだと思います。

 
カラツは、9月の時期には「開いていない」という判断をしましたが、今飲んでみると花開き、強烈なインパクトを放っています。
パッションフルーツやアンズ、レモンなどのきれいな酸が強烈でなかなかいい香味です。上質のケニアらしいケニアを感じます。
現在は1番のブレンドで使用されています。
堀口珈琲では、一番焙煎の浅いコーヒーですが、これでもミディアムよりしっかりした香味ですのでたまにはお試しください。