パパ日記

ポートランド-3 コールドブリュー

ポートランドはスタンプタウンの牙城ですが、ショップは多くありません。
もともとサードウェーブは、卸売りを主体とした会社ですので、スタバやピーツのようにショップ展開が基本ではないと思います。
すでに、スタンプタウンはピーツコーヒーに買収されていますが、ポートランドでは認知度は高く、高級スーパーには豆やコールドブリューなどが売られています。

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ピーツコーヒーは、空港から街中まで多店舗展開をし、もはや創業者のアルフレッド・ピーツの理念は失われているのでしょう。
初期のピーツは、米国のコーヒーの良心でもあり、私の創業時には鮮度を重視し、西海岸以外では豆を売らなかったものです。
すでに、ピーツコーヒーもファンドに買収されていますので、スタバと覇権を争うような会社になっている印象です。ピーツコーヒーで、創業者のアルフレッド・ピーツの本を購入しました。

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ポートランドは、マイクロロースターの数が多いことでも知られています。
20kg以下の焙煎機の小型店が多いのですが、「heart」などは成長し、街中に大きな店を出していました。以前住宅地の店にはプロバットの小型ガマがあり、日本の自家焙煎店の様でしたが、よいコーヒーが受け入れられる文化が根ずいてきたのでしょう。

 

 

 

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彼らの豆の価格は,340gで20ドル前後ですので、スーパーの最も安いものの4倍しますし、中級レベルの2倍します。
(また安い豆ほど粉で販売されているのが特徴です。)

 

 

 
マイクロロースターの豆は、これらの店で売れていきますが、日本の自家焙煎店ほど売れるわけではありません。(彼らは認知されていくと卸売りが増えていきます)
家でドリップ(コーヒーメーカー)を入れる率は減少傾向にあり、豆の販売は、カセットに移行しています。
KEURIGカプセルタイプが、2010年代から急速に増加し、スーパーの棚は、グリーンマウンテンの製造したカプセルが多く見られます。
日本の家庭のように、ハンドドリップは極めて少なく、スタンプタウンやスターバックスのリザーブロースタリーショプでも自動ドリップシャワーが使用されています。

 

 

 

また、米国はコールドブリューばやりです。
コーヒーショップのメニューにも登場し、瓶詰めが目立ちました。
また缶コーヒーも目立ち、米国の新しい動きのように感じますが、価格も2ドルから3ドル以上しますので、日本の価格の倍以上はします。
しかし、工場での生産システムは、日本の方がはるかに進んでいますので、日本の企業が輸出もしくは現地生産する時代がいつか来るのかもしれません。
すでに、ダイドーがトルコやマレーシアに進出しています。

 

 

 

コーヒーエキスを使用した低コスト飲料が増加する中、高品質の生豆を使用した飲料を作り、300円くらいで売るようになる時代は日本では考えにくいですね?
缶コーヒーなどのコーヒーには以下の基準がありますので、そのあたりで品質を見た方がよいでしょう。

「コーヒー」:内容量100g中にコーヒー生豆換算で5g以上のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
「コーヒー飲料」:内容量100gにコーヒー生豆換算で2.5g以上5g未満のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
「コーヒー入り清涼飲料」:内容量100g中にコーヒー生豆換算で1g以上2.5g未満のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの

 

 

 

飲むと微醗酵臭(果肉臭など)を感じたり、醗酵臭のあるコーヒーがあり、米国人はどのように感じているのでしょうか?フルーティと感じるのでしょうか?
3店で感じてしまいました。