パパ日記

ポートランド-5 ベリー

ポートランドのあるオレゴン州は、ブルーベリーなどのベリー類でも有名です。
ASICの会場の朝食にも、ラズベリー、ブラックベリーが少々あったので、目ざとく見つけよく食べました。

 

 

 
さすがにストロベリーは日本が最高峰ですが、ラズベリー、ブラックベリーなどは状態のよいものを日本では食べることが難しいので、さっそくスーパーで「イエローベリー」「ブラックベリー」を購入し味見しました。
(イエローベリーは初めて見ました。)

2ベリー ベリー4

 
やはり日本に来ている冷凍や冷蔵ものとは大違い。
フランス旅行でもよく食べましたが、ポートランドのブラックベリーは穏やかな酸味でおいしいですね。こんなフレッシュで見事な大きさのブラックベリーは日本では見られません。
黄色く完熟するイエローベリーは、ラズベリーよりも甘味が強くあります。
毎日ベリーを堪能しました。
瓶は、ブラックベリー系の品種でマリオンベリーのジャムです。

ー1ベリー

 

 

 

コーヒーのテースティングで、ベリー系の風味の言葉としてで、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ストロベリーなどが使用されますが、正しく使用してほしいものです。
一番わかりやすいのはジャムやケーキ用のピューレなどですが、それらは濃縮され、強調されたような味ですので、フレッシュなものとはやや異なります。

 

 

 

最近は、日本のいたるところで目にするようになったエチオピア産イルガチェフェなどはブル-ベリー系の風味のあるものもあります。
その乾式(ナチュラル)には、イエメンと同じようにストロベリーを感じることがあります。
ブラックベリーは、ケニア産の一部やコロンビア・ウイラ産などにもみられますが、最近はその黒色のイメージのみで言葉が使用されているのではないか?と疑問に感じるコメントが多くみられます。
最近の、コーヒー業界の風味のコメントは、ワイン業界のコメントよりも派手で、コメントが一人歩きしているように思えてなりません。
「コーヒー業界は味覚の天才だらけ」と皮肉の一つも言いたくなる昨今です。

 

 

 

コーヒーの風味表現を、日本人の感覚で交通整理したいものです。
湿式(ウオッシュト)のコーヒーには、クエン酸がもっとも多く含まれますので、基本は柑橘系の酸味です。
強ければ、レモン、苦味を伴えばグレープフルーツ、甘ければミカンやオレンジなどです。
さらに、酢酸やリンゴ酸が加味され、その組成比により酸味の強弱や酸味の質の違いが生じると考えられます。乾式の場合は、湿式とその組成が異なり、クエン酸量は減る傾向にあり、酸味はやや弱くなりますが、反面リンゴ酸などの影響で複雑になります。