パパ日記

美味しいコーヒーって

美味しいコーヒーって?は永遠のテーマでしょうか?
様々な見解があるとは思いますが、
前提として「いいコーヒ」であることが問われます。
「いいコーヒー」は覚めても香味が変質しませんし、液体も濁りません。
それは当然のことで「欠点豆」(未熟豆やかけた豆や醗酵した豆など)が混入していないからです。
通常の豆には多くの欠点豆が混入しています。
ではその欠点豆をとればいいのか?
しかし、欠点がなければいいとは限りません。
コーヒーの香味には、その産地のテロワール(微気候=標高、土壌、気温の寒暖差、斜面、日の当たる時間その他もろもろの条件)の違いがあります。
つまり、産地の個性的な香味の特徴が重要にもなります。
欠点の混入のない品質のいい生豆+産地の個性があって初めて素晴らしいコーヒーが生まれ
そこにおいしいと感じる可能性が生まれます。
コーヒーの香味には、いまだ未知の領域が多くあります。
(ワインはある程度その香味は解明されていますね。)
しかし、10年豆に比べれば、栽培や精製の工夫や、土壌と品種の適性などを考えつつさまざまな
地域特性の中でよいものが作られ、発見されています。
優れたプロであれは、このコーヒーが、この生産国でどの程度のおいしさなのか?
がある程度理解できるくらいにはなりつつあります。
その、解明されつつある品質に基ずくおいしさの基準を提示するのが、堀口珈琲の仕事だと思っています。
例えば、エチオピアのコンガが過去10年の中でどの程度のレベルの香味か?
これから販売していくケニアも過去10年の歴史の中でどの程度の香味か?
もお伝えすることは可能です。
それだけ多くの優れたコーヒーを体験してきているからです。
テースティング会ではそのあたりもお話ししています。
生豆の入港が遅れています。今後中米を中心に多くのコーヒーが通関して行きますので
お待ちください。
サマーブレンドはしっかりした香味のコーヒーで、No8のブレンドもしくはそれより若干の濃縮感が
あります。深いローストのコーヒーの好きにはたまらないでしょう。
いい生豆があるからこのようなコーヒーを作ることができます。
コーヒーがイスラム文化圏で飲用されキリスト教徒が飲んでいいのか論争があった際、
法王クレメント8世(在位1952~1605)が「このサタンの飲み物のなんとうまいこと、異教徒たちにこれを飲ませるのは遺憾、洗礼をしてサタンの呪いを取り、クリスチャンの飲み物にしよう」といった
という言い伝えがあり、普及したようです。
1645年に初めてのカフェが、ベネチアに誕生することになります。