パパ日記

BS開業

今月は 2店開業に向けてのローストトレーニングで外出しています。

焙煎機はその設置位置やダクトの長さなどによる排気の影響、またプロパンや都市ガスのガス圧
の影響などにより、熟練のコントロールが必要です。
独自で行うといつまでたっても適正ローストのポイントやプロファイルがわからず行き詰まることが多くあります。
また生豆の選択は初心者には全く分からず、何年もどうどうめぐりしてしまいます。
昨日も煙の多い原因やガス圧の調整がつかめず少し苦慮しました。
私の場合は、多くの焙煎機を体験していますので、対応できますが
その焙煎機の特性を早くつかみ、適切な操作方法を見つけないといけません。

火力やダンパー操作で、香味は大きく変わりますので

どのような香味を求めるのか?という自分の香味に対する信念も問われます。
酸を強調するのか?苦みを強調するのか?
長く味を維持したいのか?短期間でインパクトのある香味を提供するのか?
生豆の香味をどのロースト段階で表現するのか?
生豆会社がいくらいいといっても、最終的には自分で判断できるカッピングスキルが必要となりますので
単純ではありません。生豆の世界は2~3年で何とかなるものではありません。

今は情報過多で、生豆会社の情報をそのまま掲載したりし、
多くは自分の判断というものが欠落しています。
その生豆が、その国のどのレベルのものなのかを判断できるようになるには
多くの経験と高いスキルが重要となります。
毎年生産国に足を運び、膨大な量のカッピングを経験しても最低5年から10年はかかるでしょう。
わかったつもりの頭でっかちの初心者は、謙虚に多くの体験を通しさらなる研鑽して行くべきでしょう。

トレサビリティがわかる時代になり、それはコーヒー業界における飛躍ですが、
情報は単に情報でしかなく、
自分の中でどれだけ消化できているのかが重要なはずで
それが問われるはずです。
生産地で現場を見るということの重要性を認識すべきでしょう。
BS(ビーンズショップ)の開業は寿司屋の開業と同じレベルのスキルを問われますので
しっかり準備しましょう。コーヒー豆は何とかなりそうというのは大甘です。
低いレベルで開業するのであれば、堀口珈琲研究所に来る必要はないでしょう。
2年以内の開業をめざして開業セミナーに受講し、現在テースティング会に参加している方で
開業情報アンケートを提出していない方は堀口宛て連絡ください。
いきなり物件が決まったといわれても短期間での対応はできませんのでご注意ください。
尚、情報アンケートを提出済の方は、開業に向けたプログラムを受けていただくようになりますので
今後順次 当方より連絡していく予定です。
しばらくお待ちください。