パパ日記

ハワイ島

ハワイコナは、ティピカ種の産地です。
ウオッシュトコーヒーの典型的な香味が堪能できます。
米国産ですので土地代、水代、人件費などの生産コストが高くなり、価格の高い豆ですが日本では一部人気があります。

グレードは、EF(エクストラファンシー)、F(ファンシー)、No1(スクリーン17)
の順になり、EFが最も粒が大きく最高値です。
しかし、当社はそれらを選別しない状態で購入します。
そのほうがより農園そのものの香味があるともいえるからです。

2月に農園を探しにハワイコナに出張し、その中から見つけた農園のサンプルが到着しカッピングしました。
甘いジャムのようなアフターテースト、きれいな酸のハーモニーがあり、すばらしい香味でした。

堀口珈琲好みとでもいうのでしょうか。樹齢50年以上の樹もあり、なかなかの農園です。農園名は「コーンウエル」(CORNWELL)です。

ハワイは45k単位ですので、初年度はそれを40袋分購入しました。
来年は収穫量の全量を購入したいものです。
これからパーチメントを脱穀し生豆にして、それを小分けして真空パックにします。 これから現地で作業し、4月末までには船積みします。
5月には販売できそうですので、すばらしいハワイコナを今しばらくお待ちください。

ハワイ島のコナ地区のコーヒーは、10年前に「コナ100農園」の松本さんと取引し、数年間購入していました。
昔、ここでピッキングから、パルピング、ウオッシュト、サンドライなどの一連の社員研修も行いました。
完璧さを求め、完熟のチェリーのみを収穫し、その品質でハワイコナNO1を目指しました。

またフルウオッシュトとセミウオッシュトの香味の違い、麻袋と真空での保存の違い、日照の違う場所で収穫した豆の香味の違いなど、さまざまな実験をしました。残念ながら事情により農園が手放され、しばらくハワイコナとは遠ざかっていました。

しかし、ハワイコナはティピカ種の典型的な香味のひとつともいえ、再チャレンジの機会をずっと待っていました。
この地のコーヒーには執着があり、思い切って農園開拓したわけです。

ハワイ島はビックアイランドともいわれ、米国のご年配の方々のリゾート地でもあります。
見渡す限り黒い溶岩で覆われた島で、今も火山活動が活発な島です。
このコナ地区の600m~700mあたりにコーヒーの樹が多く植えられています。
標高は低いのですが、寒暖差はあり、中米の1200以上の気象条件と同じです。多くの日本人がコーヒー農園を開拓してきた歴史があります。

かなり古い樹です。カットバックが繰り返されたティピカ。

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