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カネフォーラ種(ロブスタ)は量産種で、収穫から乾燥工程で欠点豆の混入がみられ、品質の良い豆はまれです。
また、標高600~800m前後の低地での栽培が多く、酸味の弱い豆です。
但し、標高1000m程度の高地で栽培(表)され、欠点豆の混入も少ない豆もあります。
現在のコーヒー市場では、アラビカ種のSPに華やか酸味があり、 高い評価につながっています。
ここまで、華やかなコーヒーばかりが求められると、穏やかな酸味と程々のコクのバランスのよいティピカ種などは忘れ去れるというか、きちんとした評価がされないのではないかと危惧します。
最近のオークションを落札する、中国、台湾、韓国などのアジア圏の新興勢力が
簡単に在来種系の風味を理解できるとは思えません。
また、ここまで酸味ばかりが評価されるようになると、逆に 20年以上前のジャマイカのような Low Acidのコーヒーがあってもよいのではと考えたりもします。
また、エスプレッソの場合は、日本の軟水ではアラビカ種の酸味が強く出る傾向があります。酸味の少ないブラジル産やカネフォーラ種を少量加えることで、口当たりを改善し、酸味を落ちつかせるという考えも成り立ちます。
但し、この辺りは、どのような風味を志向するかの判断となりますので、何がよいかは一概には言えません。
「Taza Dorada competition in Ecuador」は、Catholic Relief Services(カトリック救援サービス:https://www.crs.org/)がスポンサーで、エクアドルのコーヒー輸出業者協会であるANECAFE(www.anecafe.org.ec/)が主催。エクアドルのカネフォーラ生産農民に収穫後処理を訓練するコーヒープロジェクトを通じて、高品質のカネフォーラ種の生産を促進することを目的にしています。
世界的には、さまざまな取り組みが見られます。
カネフォーラ種の多くは、焦げた麦茶、濁り感、苦味、重い風味があります。
また、Naturalでありながらコクが弱いものも多くみられます。さらには、輸入時に生豆の鮮度が一定ではありません。
したがって、新鮮なロブスタ種の一部は、かすかに柑橘の酸味やクリーミーな触感などが感じられる場合もあります。
ラオス産、ベトナム産は比較的標高が高い産地で、丁寧な乾燥が行われた豆です。味覚センサーでは、酸味に大きな差異が出ました。酸味がマイナスの場合は、pHが5.3以上になります。
*カネフォーラ、ロブスタと言葉が混在していますがご容赦ください。