パパ日記

コーヒー品種 5 ハイブリッドティモール

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8月のセミナー日程をアップしました。


「ペピーノ」という果実。
ニュージーランド産ですが、アンデス山脈一帯が原産。
したがって霜に弱く、10度以下、30℃以上は弱ってしまうので温度管理が重要です。最近は。家庭で育てる人も増加傾向にある果実(一応トロピカルフルーツ)です。

甘味はやや弱め。メロン、ウリ、甘味のよわいスイカ、ナスなどの混在した味で、これまで経験のない風味です。



アラビカ種は自家受粉しますので一本の苗木から増やすことができます。一方、カネフォーラ種は自家受粉はしません。
アラビカ種とカネフォーラ種は染色体数が異なり自然交配はしません。しかし、1920年にティモールでアラビカ種とカネフォーラ種の自然交配種が発見され、 Hibrid de Timor 呼ばれました。


ハイブリッドティモール種はアラビカと同じ染色体をもち アラビカ種との交配が可能となりました。 さらに、さび病に耐性があります。この交配種の発見で、コーヒー栽培は新しい品種開発の世界に入り、さび病に耐性のあるカティモール種、サルティモール種、ルイル11種などのハイブリッド種が誕生しました。


ハイブリッドティモールの流通はないため、東チモールから試料を取り寄せテースティングしましたが、カネフォーラ種系よりもアラビカ種系の風味を強く感じました。


このハイブリッドティモールとカトゥーラ種の交配種として、1959年にポルトガル で高収量、高耐病性、高密度の植え付けの品種として開発されたのがカティモール種です。。

このカティモール種は、急速に拡大しインドネシア、中国、その他のアジア圏、中米などで栽培されています。カティモール種は、味が重い傾向があり、濁りがありますます。アラビカ種のCOとの間に官能的な違いを見出すのは難しいかもしれませんが、標高1,200メートル以上のアラビカ種のSPであれば、酸味の強さや質、及びクリーンさで差異を理解できます。


グラフは、アジア圏のカティモール種の味覚センサー及び官能評価結果です。
試料により個体差があり評価は変動しますので、これをもって生産国の評価とすることはできません。評価は50点満点。35点がSCAの80点に相当しますので、この試料はSPには該当しません。

2019-20rop カチモール種
味覚センサー

 

2019-20crop カティモール種