パパ日記

コーヒー精製 2 コスタリカと甘味2

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コスタリカでは、パーチメントに付着したミューシレージを機械で除去しますが、除去する比率を標高、気温などで変えたり、乾燥方法、乾燥日数などを調整しています。この精製方法は、一般的には、機械でミューシレージ(ぬめり)をとるWasheです。ブラジル産の場合は、セミウァシュトとかパルプドナチュラルといういい方をしています。

輸出会社の一部には、white honey process(WH:ミューシレージの10~25%程度を残す)、yellow honey process(YH:ミューシレージを50%程度残す)、Red honey process(RH:ミューシレージを75%程度残す)、Black honey process(BH:可能な限りミューシレージを残す)といういい方の仕様もあります。

今回、実験用に入手した豆をテースティングしましました。

グラフは、味覚センサーの結果の一部です。WHの生豆の外観は、他の生産国のWashedコーヒーと変わりません。風味もWashedと同じ新鮮な感覚です。
スコアは、3試料共に45点(SCAで90点)を付けました。ティピカは特に素晴らしく、フローラルで、クリーンでなめらか、バランスの良いコーヒーです。
SL種は、酸味が強く独特のボディ感があり、ゲイシャ種は、フローラルで華やかな酸味がありました。YHは、WHに比べかすかにコクと旨味が増す傾向が見られます。

この表にはありませんが、RHになると微妙にナチュラルフレーバーのニュアンスがある豆も見受けられ、BHになるとNaturalに近くなります。

コスタリカの品種と精製  味覚センサー

 

やはりケニアのSL種は酸が強いですね。ボディもありますので、生産者がこのSL種を植えたがるのを理解できます。
但し、SL種は、標高の高いコスタリカで適応していますが、どこの生産地に植えても風味がよくなるとは限りません。

ここからは、すこし宣伝がはいります。

堀口珈琲では、高品質のコスタリカのマイクロミル産のコーヒーを多く販売しています。現在これらのコーヒーは、ケニア産のフレーバーに匹敵するかそれ以上の多様な風味を内包していると思いますので、ぜひご賞味ください。

また、コスタリカのティピカ種は、ティピカ種の風味の原型になると感じさせてくれる素晴らしさがありますので、堀口珈琲で見つけた時は必ず購入してください。

さらには、パナマのゲイシャ種に匹敵するものも生まれていますので、ご賞味ください。現座販売している「ラ・ロカ」は、私が大学院に入った2016年からその風味に着目していました。