パパ日記

コーヒーテイスティング 4 語彙3 WCRのLEXICON

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LEXCONについて簡単に補足説明を

WCRは、SENSORY LEXICONを2016 年に公表しています。
これは、SPを想定し、Sensory Analysis Center at Kansas State University のラボで開発され、
The labo of Rhonda Miller at Texas A&M University で検証されました。
このLEXICONは、官能的な評価ツールとは異なり、主に科学的な調査、研究を行うために作成されています。
そのため、よい、悪いという属性ではなく、15段階のフレーバーの強度で比較し、評価の再現性を重視しています。110の属性があげられ、属性名とその定義、参考品、風味の強度などからなり専門性が高く、科学者用といえます。

例えば、Blackberryは、「The sweet, dark, fruity, slightly, sour, somewhat woody aromatic」と定義され、
強度はFlavor 5.5とされます。但し、参考品を「Smuckers Blackberry Jam」としています。

WCRのLEXICON(語彙集)は、研究者用に作成されたもので、味の強度を重要視しています。
米国の食品をベースに作成されていますので、現時点では米国用といえますので、使用は難しいと思います。
しかし、よくここまでやるなと感心します。

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堀口俊英(ほりぐちとしひで)
1990年堀口珈琲開業
2002 年堀口珈琲研究所設立
2019年東京農業大学・環境共生学博士課程卒業
著作:「The Study of Coffee」新星出版・2020年その他
論文:「有機酸と脂質の含有量および脂質の劣化はスペシャルティコーヒーの品質に影響を及ぼす」日本食品保蔵科学会 2018
論文:「コーヒー生豆の流通過程における梱包、輸送、保管方法の違いが品質変化に及ぼす影響」日本食品穂応科学会 2019
論文:「コーヒー生豆の品質基準に関する研究」の本食品科学工学会 2021