たのしいコーヒー

飛躍のコーヒー生産地「ホンジュラス」ってどんな国?

飛躍のコーヒー生産地「ホンジュラス」ってどんな国?


目次


  1. 1.ホンジュラスのコーヒー生産
  2. 2.堀口珈琲とホンジュラス
  3. 3.生産国紹介
  4. 4.ホンジュラスってどんな国?

 

 

ホンジュラスのコーヒー生産


 

ホンジュラスという国は日本人にとってほとんど馴染みのない国?

そのようなイメージをお持ちの方も少なくはないでしょう。ところが、コーヒーに関しては意外にも日本で多く流通しており、スーパーで販売されているコーヒーのパッケージなどではよく「原産国:ホンジュラス」の記載を目にします。

それもそのはず、同国は中米では断トツのコーヒー生産量を誇る国。それは、ホンジュラス一国でそれ以外の中米の国の生産量を足した量とほぼ同じになるほど。なんと世界でも現在第6位の生産量を誇ります。また、日本への生豆輸入量もここ数年で増加しており、2017年から2020年の3年間では約2倍になっています。(※)

 

 

もともと、ホンジュラスという国はコーヒー生産に適した地形や気候を有するエリアがあるにも関わらず、国内情勢や治安の悪化、インフラや精製設備の不足などの理由から産業としてはあまり発展してきませんでした。しかし、そのような問題が解決されつつあり、さらに一部の生産者のマインドにも変化が表れ始め、力のある産業として大きな流れを生んでいます。

それがまずはコモディティコーヒーに、そして今ではスペシャルティコーヒーにも到来してきたのかもしれません。

 

(※)全日本コーヒー協会「日本のコーヒー生豆の国別輸入量」

 

堀口珈琲とホンジュラス


 

堀口珈琲におけるここ数年のホンジュラスコーヒーは、まさに”飛躍”と言ってよいほど向上しました。

品質においても生産量においても、年々目を見張るものがあります。何より、浅めの焙煎から深煎りまで幅広く対応でき、様々な品種、多様なエリアのコーヒーが入港するようになり、かつてないほど多彩な味わいを楽しめるようになりました。

偶然の出会いから始まる当社とホンジュラスのストーリーは、下記のオンラインストアで公開中です。
ぜひ、ご覧ください!

 

 

 

生産国紹介


 

ホンジュラスと聞いて皆様はどのような国をイメージしますでしょうか。

そもそも中米は小さな国々がひしめき合い、普段接する機会も少ないので、習っていても記憶の奥底を辿り、いくつ国名が出てくるかな…という状態だと思います。

ブラジルやエチオピアのような印象的なイメージもあまりありません。

そこで、少しもやもや雲のかかったイメージの中米、「ホンジュラス」について少しずつクリアにしていきましょう。

 

ホンジュラスはグァテマラ、エルサルバドル、ニカラグアに国境を接しています。人口は約990万人に小さな国です。人口を比較するならば神奈川県より少し多いくらいです。コーヒーも盛んに生産されていますが、バナナの生産やエビの養殖も中心的な産業として経済を支えています。

 

 

ホンジュラスってどんな国?


 

本記事を執筆している私、堀口珈琲オンラインストア担当である島崎は、実はホンジュラス出身。同国で生まれ、2歳まで過ごした経験があります。9歳の頃に一度現地を訪れており、以降も生まれた国として同国の情報には敏感に反応してきました。

今回はそんなホンジュラスを紹介できる絶好の機会と考え、実家からアルバムを引っ張り出してきました。古い写真もありますので、少々見づらい部分もあるかと思いますが、ぜひ最後までお付き合い下さい!ホンジュラスの”生活感”が少しでも伝われば幸いです。

 


 

主都はテグシガルパ。人口は約100万人です。原住民の言葉で「銀の山」という意味で、かつては銀および金鉱業の中心地でした。年間通して平均気温が18℃~22℃なのでとても過ごしやすい気候。たしかに、いつの写真を見返しても皆さん半袖です。
ちなみに、テグシガルパ唯一の日本料理屋「usami(宇佐美)」もあります。

 

 

宗教は他の中米の国と同じくカトリックのキリスト教が多数派です。テグシガルパには巨大なイエス像もあります。

 


 

残念ながら日本から直行便はありません。乗り継ぎが必要で、所要時間は22~33時間。行くだけでも一苦労な遥か彼方の遠い国です。こちらはテグシガルパにあるトンコンティン国際空港。現在(写真)はきれいになっていますが、30年前は入国審査も銭湯の番台みたいだったそう。日本では考えられませんが、”無事に”着陸するだけで拍手と歓声が起こりました。ちなみに滑走路が足りないため、まれに芝生に乗り上げることも。

 


 

9歳の頃に再訪した際の記憶では、町中で爆竹が鳴り、市場では豚の頭が無造作に並べられているなど、幼心に怖かった思い出があります。それでも、みなさんとても親切で明るく、「Que bonito!(かわいいね!)」と声をかけてくれました。母が言うには、怖そうな人も多かったけれど、みな赤ちゃんや子供、妊婦さんに対してはとにかく優しかったそうです。市場の雰囲気は今でもあまり変わらなそうです。

 

 

サッカースタジアムもあります。ホンジュラスではサッカーは国技になっていて、みなさんとても熱狂的です。熱狂過ぎてエルサルバドルとの間にサッカーが引き金となって戦争が起こるほど(俗に言う「サッカー戦争」)。2010年頃は特に強く、北中米カリブ海予選を突破してワールドカップ南アフリカ大会に出場しています。北中米カリブ海のトップを決めるCONCACAFゴールドカップでは2009年から3大会連続でベスト4に進出しています。ここ数年はやや停滞気味。

 


 

残念ながら今でも治安が良い国とは言えません。外務省が公表している危険レベルでは「レベル1~2」。不要不急の渡航が禁止されているエリアが多くあり、世界で最も人口当たりの殺人発生率の高い国でもあります。近年ではマフィアの他に少年ギャング集団「マラス」が勢力を広げ問題になっています。これらについては工藤律子氏の著書『マラス 暴力に支配される少年たち』や映画『闇の列車、光の旅』で詳細に知ることができます。コーヒー産業が発展してきた明るいニュースがある一方で、暗い現状も依然としてあります。

 


 

食文化で外せないのがこのトルティーヤ。すり潰したトウモロコシを焼いて作る中米の伝統的な食べ物です。来客があると大体出します。これでお肉や野菜、豆類などを包んで食べるのが一般的で、地域によって中身の具材が変わるのも面白いです。皆さんそれぞれ”おふくろの味”があるのでしょうか。日本でも材料は手に入ります。手軽に異国文化を感じられるのでおすすめです。

 

 

ちなみにイグアナも食べるそうです。ささみのようでなかなかいける、らしいです。

 


 

彼らはとにかく音楽好き。特にカリブ海側では太鼓やマリンバを使う民族音楽が定着し、独特な文化を形成しています。

 



 

こちらは「ピニャータ」と呼ばれる中南米のお祭り。子供の誕生日などにやることが多いイベントです。お菓子を沢山詰め込んだ人形をつるし、下から棒などで叩きます。そこで空いた穴から落ちてくるお菓子を取り合うのです。日本でもインターネットなどで作り方が紹介されていますので、ぜひお子さんの誕生日にやってみてはいかがでしょうか。かなり盛り上がりますよ。

 

 

中流~上流家庭や外国人居住区では、家事をしたり子どもの面倒をみたりするお手伝いさんを雇うのが一般的です。私の家には学生のお手伝いさんが来ていました。彼女の授業参観に私の両親が代わりに出るなど、家族のような関係で、私はとても懐いていたそうです。

 

 

いかがでしたでしょうか。貧しい国ではありますが、人々は優しく、熱く、そして必死に生きている国です。普段馴染みのないホンジュラスが一体どういう国なのか、雰囲気が少しでも伝わり、わずかでも身近に感じていただければ幸いです。

※カリブ海沿いにはリゾートもありますので、新婚旅行などにぜひご検討ください。

 

 

 

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