パパ日記

コロンビアマイルドとは

ティピカ種の残っている産地を探し、この地にたどり着きました。
コロンビアのティピカは、さわやかな酸、かすかな青草の香り、ほどほどのコクで柔らかな口当たりなどが特徴です。一般的にはシティロースト程度までのローストに向く品種です。

 

タママウンテンの産地としての品種構成は、ティピカ70%、カツーラ30%程度でした。
在来種系のマイルドなコロンビアの典型の香味という認識でした。
ティピカ100%の仕様も考えたのですが、そうすると今一つ力が足りず、上記の品種構成の方が香味のバランスが良いとの考えで取引を開始しました。

 

ティピカは収穫量が少なく、さび病などに弱いため他の品種に植え替えられ、今ではコロンビアでのこの品種は絶滅の方向にあるように感じます。
この産地も例外ではなくティピカの比率が減少しています。

 

 

しかし、今年のタママウンテンを飲んでみますと、従来よりコクがしっかりし、酸とのバランスもよくなり
香味の安定性が出てきているようにも感じます。
コロンビアのマイルド感を体験できるのではないかと思います。
ミディアムからフレンチまでローストできる素晴らしいコーヒーだと思います。
来年はどうなるのか?定かではありません。

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さび病対策として植えられたカスティージョという品種が増加し、今後コロンビアの香味の概念は
大きく変わるかもしれません。
堀口珈琲では、コロンビアの北部から南部に至るまでその香味の本質を確認していく作業を繰り返して行きます。そのために多くのコロンビアの産地の生豆を購入しますので、おつきあいのほどお願いし致します。