たのしいコーヒー

#1と季節の花めぐり / 事務管理部:小林 繁正

#1と季節の花めぐり /  事務管理部:小林 繁正

   

 

 
 

普段はブレンドを作り、お客さまにおすすめしている堀口珈琲のスタッフが自身のブレンドにまつわるエピソードを綴る連載エッセイです。

 

ブレンドとの出会いや思い出、わたしだけの楽しみ方、好きなブレンドのことなど、ここでしか読めない内容となっています。

この連載をきっかけに、堀口珈琲のブレンドの魅力がより多くの人に伝わり、暮らしや人生が豊かになりますように。

 
 

 

 
#1と季節の花めぐり / 事務管理部 小林繁正


 
 
「自然が身近にある環境で家族との時間をもっと豊かにしたい」
そんな想いから3年前、鎌倉市に引っ越しました。
 
 
我が家は海や観光エリアからは少し離れていて、周囲の風景はむしろ山。近隣にはハイキングコースがあったり、ところどころに寺社をはじめとする中世の遺構があったりと、散策には最適な環境です。毎日発見があって、とにかく飽きることがありません。
 
 

 

 
道中では様々な生き物に遭遇します。電線の上をリスが駆け抜けるのは日常茶飯事。
野鳥や昆虫も多く生息し、夏の夜にはホタルが飛び交います。
 
そして四季折々の花。紫陽花や紅葉だけでなく、鎌倉市は1年を通して花々の美しい表情を楽しめます。

 
休日の朝は、いれたてのコーヒーをボトルに詰め込み散策に出掛けるのが日課です。
お気に入りは#1『BRIGHT & SILKY』。レモンを思わせる爽やかな酸がありつつ、決して軽快すぎないのが#1のよいところ。一般的な浅めのコーヒーとは一線を画す、シルクのような滑らかな舌触りが楽しめます。

 

暑い日はアイスコーヒーにしてもおいしいですよ。ほんのり柑橘の皮を思わせるビターさが清涼感を引き立て、スッキリしたアイスコーヒーに仕上がります。
 
 

 
 
 
ある夏の散策
 
#1のアイスコーヒーをボトルに詰めて、いつもの散策路へ。
近所の学校の路地を曲がると、住宅地から突如ワープしたかのように森のなかの散策路が現れます。
 
 

 
 

この散策路を進み、再び住宅地を少し歩くと花の古刹・海蔵寺にたどり着きます。
ここまで徒歩約45分、朝の運動にはちょうどよい距離ですね。
 
 
 
真夏の風物詩
 
海蔵寺の山門をくぐると、正面の鮮やかな朱色の花に目を奪われます。7月に見頃を迎える真夏の風物詩、凌霄花(ノウゼンカズラ)です。
「霄(そら)を凌(しの)ぐ花」という言葉どおり、夏空に鮮烈に輝く姿は見るものを元気にします。庫裡を背景に微風にゆったりと揺れる凌霄花の朱色はとても優美で、つい時を忘れ見入ってしまいました。
 
 

 
 

花見のあとは、再び森の散策路を歩きます。
しばらくして見晴らしのよい場所でひと休み。
広い空の下、#1のアイスコーヒーで喉の渇きを潤します。ささやかな至福の時間。
 
 

 
 
 
#1と花の香り
 
#1でとても気に入っているところ。それは口に含んだあと鼻に抜けていく華やかな香り。まるで春の訪れを告げる沈丁花のようであり、初夏に咲くミカンの木の花のようでもあり……

……あ、コーヒーの木の花のようでもありますね。白い小花の清冽な甘い香り。
 
いつかの風が運んできた香りの記憶とシンクロして、散策中の様々な情景がふと浮かんできます。ささやかだけど、どれも美しいワンシーン。凌霄花の夕陽のような朱色も。
それらにしばし身を委ね、一服したら帰路につきます。

 
これから徐々に涼しくなってくると、金木犀の甘い香りが漂いはじめます。
季節の花の色彩や香りを探しに、また散策に出掛けようと思います。
#1をボトルに詰め込んで。
 
 

 
 


 
 

#1
BRIGHT & SILKY

 
爽やかな酸味と甘みの調和、
華やかでふくよかな浅煎り
 
酸味のないコーヒーをください。
確かに酸っぱいコーヒーは飲みにくいですよね。
でも、心地よい酸味のコーヒーがあったらどうでしょう。
爽やか、さっぱり、スッキリ…どれも素敵な表現です。
おいしい酸味コーヒーは、きれいで、かろやか。
そこにちょっとだけ複雑さが加われば特別な浅煎りになります。
新しい浅煎りの表現をぜひお試しください。

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小林 繁正
事務管理部

2007年入社
 
ロック・ポップスを中心に音楽をこよなく愛す。
2019年のルワンダ出張では、ルワンダのヒット曲を通じて現地の方々と親睦を深める。
最近の趣味は野鳥観察、御朱印巡り。