パパ日記

スマトラ

テースティング会のテーマは、インドネシアとアジアのコーヒーです。
中国、タイ、ラオス、ネパール、インドなど。

 

インドネシアは多くの島から成り立ち世界第3位のコーヒー生産国です。
1870年以降のさび病でアラビカ種が壊滅的なだけ気を受け、現在はカネフォーラ種(ロブスタ)が多くを占めています。カネフォーラの多くはナチュラルの精製で、例外的にジャワのWIB(west indische  bereiding)がウオッシュトです。

アラビカ種は、スマトラ、スラウエシ、ジャワ、バリ島などで少量生産されています。
そのかなでスマトラのアラビカ種をマンデリンと呼んでいます。
日本にはなじみの深い豆でファンも多くいます。
伝統的に深いローストが一般的で、堀口珈琲は開業時からフレンチローストにしています。
米国のピーツコーヒーもこのマンデリンがお勧めで深くローストしていますね。

 

 
マンデリンは特殊な精製方法でスマトラ式といいます。
小農家が果肉を除去しパーチメントを天日乾燥し、まだ水分値が多い状態でブローカーや脱穀業者に販売します。ここでパーチメントを脱穀し、生豆の状態で天日乾燥します。
雨の多い産地でかつ乾燥場が少なく、伝統的に早い乾燥工程が選択され、この方法が独特の風味を生み出します。

 

 
主要産地はリントンとアチェですが、一般的な傾向としてはリントンの方により個性的な風味があるように思います。リントンのマンデリンでも品種により香味は大きく異なります。
世界中に流通している大部分のマンデリンはカチモール系の香味で、酸は弱く、重い香味です。
在来種系の品種ばベースのものは、レモンのようなしっかりした酸があり、華やかな果実感、植物や檜のような香味があり、複雑な香味をもっています。またなめらかなベルベットのような舌触りも特徴です。

 

 
したがっていいマンデリンとは、酸としっかりしたコクがあり、滑らかで深いローストにも耐えられるものを言います。ミディアムからフレンチまでそれぞれのローストでさまざまな香味の表情を見せてくれます。
マンデリンの香味を理解する基準は、以下の3点となります。
1.スマトラマンデリンとスラウエシ(トラじゃなど)の香味の違い
2スマトラの.リントンとアチェの地域の香味の違い
3.在来種とカチモール系の品種の違い
ここをきちんと理解できれば、堀口珈琲のLCFマンデリンが最高品質のマンデリンであることが理解できます。堀口珈琲が20年の歴史を積み重ね作り出してきたマンデリンです。