2022年を通じて発信しているSDGs企画「Muraho Rwanda !(ムラホ、ルワンダ!)」。
“出会う・深める・繋がる”の3つのフェーズを設け、たくさんのルワンダコーヒーを紹介し、ルワンダに関する情報発信に力を入れてきました。
今回はその集大成となる“繋がる”のメイン企画として10月に開催した『ルワンダと繋がる12日間』のレポートをお届けします。
ルワンダと“繋がる”12日間
“出会う・深める”のフェーズではHORIGUCHI COFFEEチャンネルの記事を中心にルワンダの魅力を発信してきました。ラストを飾る“繋がる”は、堀口珈琲の店舗とオンラインストアに舞台を移します。
10月7日から18日の12日間、駐日ルワンダ共和国大使館の後援・協賛を得て『ルワンダと繋がる12日間』を開催しました。
期間中に堀口珈琲を訪れた方へルワンダコーヒーの魅力を楽しく・おいしくお伝えするため、店内をルワンダのアートで彩り、同国の情報をぎっしりと詰め込んだ「よみもの」を配布しながら、「ジャンジャヒル」を販売。さらに、「ジャンジャヒル」をご購入いただいた方には抽選でルワンダの工芸品をプレゼントするなど企画が盛りだくさんの12日間でした。
期間中の売上は全額拠出へ
一番の目的は、ルワンダの魅力を楽しくお伝えすることに変わりはありません。
ですが、もう一つ目指していたことがありました。
それはルワンダの人々と日本の私たちとの“繋がり”をさらに強めることです。
ルワンダのコーヒー生産の発展・品質の向上を支援すべく、期間中の売り上げはすべて同国へと拠出することにしました。
そして、支援金自体も一時的なものではなく、品質が高いコーヒーを継続して生産し続けられるよう、設備の増強やコーヒーの苗木配布等へ充てていただくことにしました。
コーヒー生豆の品質が向上すれば、私たちはそれに見合った対価で生豆を購入し、おいしいコーヒーを皆さまにお届けすることができます。そして、適正な対価を得たルワンダのコーヒー農家たちはより安定した暮らしを送ることができ、さらに意欲的に生産に励み、高品質なコーヒーづくりが継続できます。
こうした“好循環”について、皆さまに直接お話しする機会を得られたことも当企画においての収穫だと実感しています。店舗ではプロジェクトの背景を聞いてから購入してくださる方が多く、「自分の支払ったお金が生産国へ直接還元されるのが嬉しい」といったお声もいただきました。
拠出額のご報告
みなさまにお買い上げいただいたルワンダコーヒーの代金は当初目標とした額の倍にも上りました。多くの温かいご支援に厚くお礼申し上げます。
■ 拠出額
1,409,298円
■ 期間
2022年10月7日(金)〜18日(火)
■ 支援金の使途
全額をルワンダ西部州ンゴロレロ郡で実施する品質向上プロジェクトの資金として活用します。同プロジェクトでは、以下を予定しています。
・コーヒーの苗木を農家に配布
・コーヒーの果実を選別する設備や、収穫物・中間生産物を乾燥させる設備などをウォッシングステーション(中間処理場)に整備
■ 支援金の流れ
ルワンダのコーヒー輸出企業BAHOを通じプロジェクトに支援金を充当します。
プロジェクトの進捗は「HORIGUCHI COFFEEチャンネル」でご報告いたします。
写真で見る『ルワンダと繋がる12日間』
イベントの様子をお届けします。
期間中に販売していたのは「ジャンジャヒル」。ルワンダ北部で生産されたコーヒーです。
今回、イベント限定のラベルを用意しました。現地の言葉でジャンジャ=「てのひら」、ヒル=「丘」を指すことから、2つのモチーフを取り入れています。
最初の週末はどの店舗も大変な賑わい。
ポスターの裏側にはよみものを展示していました。「あ、読んでくれているな……」とイベントチームのスタッフも嬉しくなりました。
店内にはルワンダアート「イミゴンゴ」やルワンダバスケット、アガセチェ(手編みのかご)などを随所に展示しました。スタッフが首元に巻いているのはルワンダの国旗を連想するスカーフ。青・黄・緑の3色を身に着けてルワンダ気分を盛り上げます。
世田谷店
狛江店
Otemachi One店
期間中にお渡ししていた『ルワンダと繋がる12日間』のよみもの。
ルワンダの基礎的な情報をはじめ、堀口珈琲とのあゆみなどたくさんの情報を盛り込みました(どれもこれも載せたいという想いから、堀口珈琲史上最大級の大きさに!)。
そして、今回は「ジャンジャヒル」を購入してくださった方へのプレゼント企画も。
店舗ではくじを引いてくださったお客様に、手仕事が光るルワンダの工芸品をプレゼント。ルワンダバスケットをはじめ、手編みのかご“アガセチェ”やコースター、壁掛けのアートやバナナカードをご用意しました。(オンラインストアは先着でバナナカードをプレゼント)
期間中にはアーネスト・ルワムキョ駐日ルワンダ大使が世田谷店へ駆けつけてくれました。
後日、大使から次のようなメッセージが届きました。
「今回のような企画を実施してくれたことに感謝します。
コーヒー豆の売買だけでなく、こうした活動はルワンダの生産者のコミュニティが持続的に発展する原動力になります。政府ももちろんコーヒー産業の振興に力を入れていますが、民間の活動こそ重要です。
先日のコーヒー展示会に合わせて来日したルワンダのコーヒー生産者は若干23歳でした。こうした若い人々がコーヒー産業に加わるようになってきているのは、ルワンダのコーヒーの魅力や可能性を示すものだと思います。
これからも堀口珈琲との関係を深め、ルワンダのコーヒーの品質や生産性の向上に協力していきたいと思います。」
バトンは2023年へと繫ぐ
『ルワンダと繋がる12日間』
ご来店くださった皆さま、「ジャンジャヒル」を手にとってくださった皆さま、ありがとうございました。ルワンダに興味を持ってくださること、ルワンダについて新しい発見をすること、ルワンダのコーヒーを初めて飲んでみること……。当イベントを通じて何かのきっかけを作れていたら大変嬉しく思います。
そして、企画「Muraho Rwanda!」が終了したあともバトンは繋いでいきます。
そう遠くない日にルワンダコーヒーを再び皆さまにお届けできることを、わたしたちも心から楽しみにしています。