即興的で、実験的な、しかし入念に構成された、自由で楽しいブレンドシリーズ『FANTASIA』のひとつ。
創業者・堀口俊英が豆の選定から配合の決定までを手掛ける特別ブレンド。堀口独自の考え方や遊び心がふんだんに盛り込まれています。

「なめらかで甘いアフター、しっかりした酸味のコーヒー」

今回は2つの焙煎度“シティ”と“フレンチ”をブレンドしました。
個性豊かな素材を使いましたが、全体としてはバランスが良くまとまっていて、もう一杯欲しくなるようなブレンドをイメージしています。
まずは50種類以上のシングルオリジンから5つのコーヒーを選びました。タンザニア「ハイツ農園」のピーベリーをベースとし、その他様々な産地から素材候補をピックアップします。これらを浅めの焙煎度でテイスティングして、風味の可能性を探ることからスタートしました。

風味と焙煎度のイメージが膨らんだら、次は完成品を想定したシティ・フレンチで焙煎します。合計7種類。

ここからさらに、表現したい風味にするにはどの素材のどの焙煎度が必要か、配合をイメージしながら具体的に絞り込んでいきます。
5種類に絞ったところで、12の配合パターンを作り、それぞれ官能評価をしていきます。
最終的には、候補にしたすべてのコーヒーを使う贅沢なブレンドが完成。

なめらかさが際立つ、甘く、風味豊かなコーヒーに仕上がりました。

１、タンザニア「ハイツ農園 ピーベリー」シティロースト

２、ケニア「カイナムイ ファクトリー」シティロースト

３、ケニア「カイナムイ ファクトリー」フレンチロースト

4、ブラジル「セルカ・デ・ペドラ・サン・ベネディート パルプトナチュラル」フレンチロースト

5、インドネシア「マンデリン “オナンガンジャン”」フレンチロースト