こんにちは。営業部の高山です。
2025年3月12日(水)に、二子玉川にある「玉川髙島屋S・C 南館 B1」に堀口珈琲の新しい店舗がオープンしました。
堀口珈琲の店舗の特徴として、それぞれが異なるコンセプト――すなわち“異なるスペシャルティコーヒー体験”をご提供していることが挙げられます。例えば、世田谷店では、創業者・堀口俊英が開店時に設けたコンセプトを継承し、クラシカルな喫茶店でありながら、パフェやサンドイッチ、ケーキとスペシャルティコーヒーのペアリングを楽しむことができますし、Otemachi One店ではイタリアで生まれたエスプレッソ文化をスペシャルティコーヒーで追求する、といった具合です。その“体験”をより素晴らしいものにするために、店舗デザインもコンセプトに沿ってなされており、全体の内装はもとより、テーブルや椅子などの家具からカップ一客に至る細部にまでこだわり抜いているのも特徴です。
もちろん、今回オープンする玉川髙島屋S・C店でも、新たなスペシャルティコーヒー体験をお届けするためにとことんこだわり、これまでの店舗にないさまざまな仕掛けをご用意しています。今回は、この玉川髙島屋S・C店を余すところなくお楽しみいただくための3つのキーワードをご紹介します。
営業部・高山
ロースタリーができるまでは狛江店に在籍していたので、もしかしたら覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。
どうもお久しぶりです。僕の今の仕事は堀口珈琲のコーヒーが飲める・買えるお店を増やすこと。
そのために全国各地を元気に日々飛び回っています。
コンセプトは「スペシャルティコーヒーのテイスティングテーブル」
この店舗は「コーヒーグロサリー」でありながら、抽出したてのコーヒーをスタンド形式で気軽にテイスティング(飲み比べ)できるという、堀口珈琲にとって新しい業態の店舗です。
“グロサリー”と言うとおり、この店舗はコーヒー豆を中心とした商品が豊富に並びます。定番ブレンドである『CLASSICシリーズ』、今絶対に飲むべきシングルオリジン、お土産にぴったりなコーヒーバッグやドリップバッグ、しっかりとした贈り物としてのギフトセットなどなど。家でもコーヒーをいれたくなるような、選りすぐったコーヒー抽出器具も取り扱います。
ただし、座ってゆっくりコーヒーを飲むスペースはありません。何せ3.5坪しかありません……。(座ってゆっくりコーヒーを召し上がりたいときは、お近くの堀口珈琲店舗をご利用くださいませm(__)m)
豊富なコーヒー商品を揃えたコーヒーグロサリーでありながら、抽出したてのコーヒーをその場でテイスティングができちゃう。そんな新たな業態の店舗です。
堀口珈琲はこれまで、イベントや店舗企画などで飲み比べの機会を提供してきました。家では簡単にできない飲み比べ。でも、実際にやってみると誰しもが銘柄ごとの風味の違いに驚きます。スペシャルティコーヒーって「おもしろいな」「楽しいな」という体験をしてもらうには、うってつけの方法がこの飲み比べ(=テイスティング)です。もちろん、コーヒーを飲み慣れていない方でも大丈夫。これまでコーヒーにあまり関心がなかったり、好きじゃなかったりする方にこそ、ぜひ試してもらいたいと考えています。きっとコーヒーのイメージが変わります。
そんなテイスティングが常時楽しめる店舗があったらどうだろう?きっと、まだ体験したことのない人も多いはず。スタンド形式なら実現できるかも?と、狭い立地を逆手に取って生まれたのが、この玉川髙島屋S・C店でのコンセプトです。テーブルを囲むように、対話しながらスペシャルティコーヒーを味わい、楽しむ。
その続きは、おうちのテーブルに場所を変えて。ご家族やお友達、大切な人たちと一緒にコーヒーを囲めばコーヒーライフはもっともっと楽しくなること請け合いです。玉川髙島屋S・C店はそんなお手伝いができる店舗を目指します。
「玉川髙島屋S・C店」をもっと楽しむ3つのキーワード
新店舗をもっとお楽しみいただくためのヒントとして3つのキーワードをピックアップしました。順に「テイスティングセット」「テイスティングテーブル」「限定販売グッズ」です。
これを知っておくと、店舗体験が100倍楽しくなること間違いなしです。
キーワードその1
テイスティングセット
まずひとつ目は、この『テイスティングセット』。
いれたての2種類のコーヒーを飲み比べする、なんてことはおうちでは簡単にはできません。準備から片付けまで、何かと面倒です。
ここではそんなことを気にせず、どうぞ遠慮なく飲み比べを楽しんでください。
スペシャルティコーヒーならではの風味の多様性を間違いなく体験していただけます。
「そんなにたくさん飲めないよ?」――ご心配無用です。コーヒーはデミタスカップに2種類(60mL×2CUPS)ご用意します。テイスティングするにはちょうど良い量になっています。
“いれたて”というのもポイントです。スペシャルティコーヒーは温度帯によっても風味の変化を楽しむことができます。まずは熱いうちに、次は少し冷めてから、さらに温度が下がってから。温度によってコーヒーがどんな風に変化していくのかも味わってみてください。
テイスティングのテーマは、そのときどきでいくつかご用意します。
現在企画しているテーマの一例をご紹介します。
『CLASSICシリーズ』の魅力を体験
【王道】バランスのよいもの同士のテイスティング。酸味・苦味・質感の違いに着目。
【華やか】異なる2つの“華やかさ”の飲み比べ。「果実感」を存分に楽しむ。
【深煎り】共通するのは、柔らかな苦み。そこから先の深煎りの世界へ。
コーヒーで“旬”を味わう
そのときにしか飲めない、一期一会のコーヒーを組み合わせたテイスティング。
このほかにも、他では体験できないような特別なセットも登場するかもしれません。
そして、テイスティング体験をより深くお楽しみいただくため、新たなツールもご用意します。これまでも「こんなものがあったらいいな」と想いを巡らせていた、そう、『テイスティングカード』です。
特別に、一枚だけチラリとお見せしますね。
オープンに間に合うように書き下ろしました。特に『CLASSICシリーズ』のカードには、こんなシーンに飲んで欲しい、という高山的コーヒーガイドと、こんなお菓子と合わせてみて欲しい、というペアリングのコツを載せています(ペアリングは元・世田谷店店長の細山によるもの)。
このテイスティングカードがあれば、自分が気に入った銘柄のコーヒーの名前を忘れる心配はありません。何せ最近のシングルオリジンは複雑な名称が多いですからね。カードをコレクションしておけば、いつでも自分の記憶の引き出しにアクセスできますし、QRコードも付いているのでオンラインストアにもすぐにアクセスできます(商売上手!)。 気に入った銘柄のカードをコレクションするのも、楽しみのひとつかもしれませんね。
カップやトレーにもさりげなくこだわります。
コーヒーの液体の色を一番美しく見せる白。
白磁のカップにこだわりました。
シンプルなデミタスカップですが、サイズや厚みはメーカーによってけっこうまちまち。
コーヒーを注いだときに、どれだけきれいに見えるか。加えて、飲んだときの触感や指触りもしっかり確認し、いくつも試した結果、ノリタケ社製のこのカップに行き着きました。
それぞれ少しずつデザインが異なります。
ブレンドのテイスティング時にはナンバリングされたデミタスを使用します(かわいい……)。
白磁のカップの美しさを引き立てる、木工藝家・森口信一さんによる栗の木の盆。
個体ごとに木目や手触り、形が微妙に異なるのも魅力のひとつ。栗渋で仕上げられており、使い込むほどに風合いが増していくのが楽しみです。
テイスティングカップが2つ、気持ちよく並びます。
キーワードその2
テイスティングテーブル
3.5坪というコンパクトな店舗スペースの中心(本当は端っこですが)に鎮座する、テイスティングテーブル。玉川髙島屋S・C店のアイコン的存在です。
その重要な立ち位置のため、デザインには多くのアイデアが集まりました。 当初は物販棚のデザインに連動する形で、角張ったオクタゴン(八角形)のテーブルをイメージしていましたが、「やはり良いコーヒーはラウンドしているよね」、「やわらかなデザインはどうだろう?」など、店舗設計を担当した建築士の高塚章夫さんを交え、形や素材、機能性を考慮しながら意見を出し合いました。他にも、もっと目を引く奇抜なデザインにしては?という案や、どの角度から見ても優しい印象を与える“スーパー楕円”という形状にしようという案など(スーパー楕円という言葉には、担当者全員が心を奪われた瞬間がありました)。
最終的に採用したのは、有機的なラウンドフォルムのデザインです。このフォルムは高塚さんのフリーハンドによって生み出されています(カウンター上の真鍮のサインも同様です)。 角がなくおおらかな天板は立つ位置を限定せず、緩やかに囲むレイアウトによって自然な会話を生み出します。素材にはオーク材を使用しているので、使い込むほどに風合いが増していきます。どんな風に経年変化していくのか、個人的にも楽しみです。
さらに注目して欲しいポイントは、テイスティングテーブルの支柱です。実は、塗材に抽出後のコーヒーの粉(コーヒー抽出“かす”)を乾燥させたものを混ぜ込んでいます。廃棄されてしまう抽出かすをアップサイクルしつつ、コーヒー店らしい装いをさりげなく演出しています。
このテーブルを囲み、コーヒーを楽しむ時間は特別なものになるはず。
ぜひ「テイスティングテーブル」を目指してお越しください。
キーワードその3
限定販売グッズ
オープンを記念して、ブランド初のオリジナル『マグボトル』を数量限定で販売します。
ボトルに描かれたアイコン、見覚えのある方も多いのでは?
そう、グァテマラ『サンタカタリーナ農園 グランレゼルバ』のアイコン、ティグリージョです。同国の森林に生息するネコ科の動物で、サンタカタリーナ農園に隣接する森林にもいて、時には農園内にもやってきます。同農園がまさに自然と共生していることを象徴する存在です。堀口珈琲を代表するシングルオリジンですし、初のオリジナルマグボトルにはこれしかない、と採用を決めました。単純に「猫がかわいい」から、というだけの理由では無いのです。
このマグボトルはかわいいだけではありません。内面にセラミック加工が施されており、長時間経ってもいれたてのコーヒーのような風味が楽しめるというスグレモノです(京セラさんのCERAMUG。素晴らしい商品)。僕は外でコーヒーを買うのが苦手で、いつも自宅でいれたコーヒーを持ち歩くのですが、このマグボトルはそんな持ち歩きの達人である僕が自信を持ってお勧めします。構想3年、社長にしつこく直訴し、何とか説得に成功、ようやく完成に至りました。
カラーはサンドベージュ・スモークブルー・ダークグレーの3色展開で、どれも日常使いにぴったりなデザインです。僕と同じように堀口珈琲を持ち歩きましょう!
このマグボトル、売れないと即生産終了になってしまうので、どうか何卒よろしくお願いします。
玉川髙島屋S・C店で数量限定発売です。
二子玉川で会いましょう
ここまで、新店舗「玉川髙島屋S・C店」の魅力について紹介してきました。
アイコンとも言えるテーブルを囲み、対話しながらスペシャルティコーヒーをテイスティング。きっとそこには新しい発見があるはずです。
しかし、そこで完結ではありません。
その後のストーリーはおうちのテーブルに続きます。
ご家族やお友達など、大切な人との団欒。手元にはテイスティングして気に入ったブレンドやシングルオリジン。いろいろな会話がひと段落したあと、いつしかコーヒーの話題に花が咲く――。
この店舗の役割はそこまでをイメージしています。
我々が追い求めるスペシャルティコーヒーは決して敷居の高いものではありません。日常にすっと溶け込み、生活を豊かにするお手伝いをしてくれる、そんな存在です。
ぜひ玉川髙島屋S・C店に足を運んでみてください。
きっと、コーヒーがもっと好きになる、そんな体験ができる場所だと思います。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
オープン記念特典
オープンを記念し、2025年3月12日(水)~3月31日(月)の期間中に、6,000円(税込)以上のお買い上げをいただいたお客様には、テイスティングチケットを1枚プレゼント。チケット1枚で1セットのテイスティングを無料でご提供いたします。
店舗概要
堀口珈琲 玉川髙島屋S・C店
住所:〒158-0094
東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川髙島屋S・C 南館B1
TEL:080-7154-7676
営業時間:10:00~20:00 定休日:玉川髙島屋S・Cに準ずる
アクセス:東急田園都市線/東急大井町線 「二子玉川駅」西口徒歩2分