パパ日記

2026―16堀口珈琲のGREEN BEANS STORE

堀口珈琲は、ロースターですが生豆の輸入販売も行っている特殊な会社です。2000年のスペシャルティコーヒーのムーブメントの中で、初期のCEO(カップ・オフ・エクセレンス)の豆の落札を数年行いました。しかし、生豆の安定確保は難しいと考え、独自に生豆を調達したいと考えるようになりました。

1990年の開業当時は、単一農園、テロワール、品種という概念も希薄な時代で、商社マンにそのような話をしても理解されない時代でした。

そこで、1990年代には積極的にワインの勉強をし、コーヒー産業の遅れた点について把握していきました。その結果としてコーヒーのあるべき未来が少し見えたと思います。その後、少しずつ単一農園、在来系の品種のサンプルを一部の商社マンの協力を得ながら取り寄せていき、日本で流通していない優れた豆の確認作業をしていきました。

初めて海外に行ったのは、2002年PNG(パプアニューギニア)のシグリ農園でした。この当時のシグリ農園のティピカ品種は、ソーキング(ダブルウォッシュト)をしたブルーグリーンの見事な豆で、世界最高峰の品質を誇りました。(しかし、残念なが、現在は品質の低下が見られます。)
その後2003年には、ピース・ウィンズ・ジャパン(NGO)と共に独立後の東チモールの支援活動に携わりました。こうして海外に出向くようになり、自分で農園を見て、パートナーシップ農園の開拓を始めたわけです。

当時の堀口珈琲は会社の規模が小さかったため、商社とのパートナーシップ関係も重要だったと思います。農園や輸出会社には、1コンテナ(60㎏×250袋)の購入の約束をしつつ、「長期的な取引取り引きをしたい」とお願いすることから始めました。
また、日本国内における「独占的なこの取り引き」もお願いしました。この独占という考え方は、差別化のために極めて重要で、ここにエネルギーを注ぎ、無理をしてでも購入してきました。

このような状況下、2000年前後から自家焙煎店の開業支援をし、LCF(リーディング・コーヒー・ファミリー)というグループを作りました。このグループでは、後にブラジル、コロンビア、ケニア、タンザニア、エチオピアなどの海外ミッションを毎年のように行いました。この当時のことは。スペシャルティコーヒーの本(旭屋出版2005)には20年前のことが詳しく書かれています。

LCFの理念は、消費者に高品質のコーヒーをお届けし、おいしさの感動をお届けしつつ発展することです。LCFは100店を超え、日本におけるハイエンドのスペシャルティコーヒーのバイヤーとして成長しています。現在は、生豆使用量が増加し輸入量管理や国内デリバリー管理が複雑化し、10年以上前からメンバー募集は行っていません。

このような経緯の中で、ブラジル、タンザニア、グァテマラ、コロンビア、ケニア、エチオピア、コスタリカなど多くの生産者やエクスポーターとのパートナー関係が強固なものとなり、その取引関係は20年を超えます。当時としては、このような取り組みをしている会社は世界的に見ても極めて稀でした。

私が、求めてきたのは、テロワールを反映した風味、在来系の品種の風味、ウォッシュトコーヒーの風味で、それを様々な濃度で飲用できる深煎りのコーヒーです。
深煎りのメリットは様々な*濃度(Brix1.4から高濃度の3.0程度まで)でコーヒーを楽しめることです。
Brix=単なるショ糖の量ではなく、水に溶けている「可溶性固形分」の総量を表す指標です。総濃度計です。

そのため、深い焙煎でも風味のぶれない高密度で硬質の豆を常に探してきました。
また、生豆の品質維持のため、世界でもほぼ前例のなかったリーファーコンテナ輸送を導入し、また真空パック、定温倉庫での保管にもこだわってきました。

堀口珈琲では、毎年150以上のシングルオリジンを購入していますので、2025年12月から新たに生豆の一部の販売を開始しました。コーヒー生豆で最も重要なことは、クリーンカップで、欠点豆の味や雑味がなく新鮮なこと、テロワールの特徴的な風味が楽しめることです。
サンタカタリーナ農園やブラックバーン農園などはLCFメンバー向けとなりますが、それに匹敵する高品質のコーヒーを販売しています。ラス・ヌーベス農園などは、深煎り焙煎競技会でも使用しましたが好評でした。成分構成値(密度、水分活性値、総酸量、脂質量など)も高く、素晴らしいコーヒーと言えます。

販売する生豆は以下の通りです。
HORIGUCHI COFFEE GREEN BEANS STORE

グァテマラ・アンティグア/ラス・ヌーベス
コスタリカ・レオンコルテス /【セロ・ベルデ】カタリーナ
インドネシア・スマトラ / マンデリン “オナンガンジャン”
エチオピア・グジ-ハンベラ / ゴロ・ベデッサ ウォッシュト
4月のテイスティングセミナーでカッピングします。