近年、ゲイシャ品種は世界的なブームとなり、「ゲイシャ=最高品質」「ゲイシャ=高価格」という認識が広く定着しています。しかし、現状を見ると、その評価や価格形成を冷静に見直す必要があるように思います。
ゲイシャ品種の基本的な特徴は、ティピカ系由来の柑橘果実の酸に、華やかな花香が加わった風味にあると考えます。
代表的には、ジャスミン、白い花、柑橘果実、白桃 黄桃、白葡萄。パイナップル、軽いトロピカルフルーツ などの風味が見られます。ただし、近年しばしばコメントが見られるベリー感、過剰な南国果実様風味、強い発酵的ニュアンスについては、ゲイシャ品種固有の特徴とは言えません。マーケティング的表現の影響が大きいと感じります。
私自身の基準点は、2004年のBest of Panamaパナマのオークションロットです。冷めると、まるでパイナップルジュースを思わせる強い果実感がありました。現在で、はこのレベルの華やかさを持つゲイシャ品種は極めて限定的です。
重要なのは、このような突出した風味は、単純に「ゲイシャだから」生まれるものではないという点です。毎年、Best of Panamaのオークションロットを取り寄せテイスティングしてきましたが、オークンロットはやはり特別に栽培されたものだと感じます。しかし、昨年はサンプルが50万円と極端に高く諦めました。
ゲイシャ品種は、特にパナマの特定のテロワール環境で最も花開く品種であり、他国のゲイシャが同等の風味になるとは限りません。世界中に飢えられているゲイシャ品種のクローンや系統の全体像もまだ十分に見えていないため、単純な一般化には慎重であるべきでしょう。
もちろん、コロンビア、コスタリカ、台湾など、他国のゲイシャも、それぞれの産地の一般品種と比較すれば、華やかさ、クリーンさ、上品さを示すことが多く、優れたコーヒーであることは否定しません。しかし、風味差が現在の価格に見合っているかについては、別の問題として考える必要があります。
また、パナマのゲイシャ自体も、過去と現在を比較すると変化が見られるように感じます。エスメラルダ農園は現在でも優れた品質を維持していますが、同農園のオークション上位ロットと一般ロットでは、華やかさに明確な差があります。すべてのパナマ・ゲイシャが、かつてのトップロットと同じレベルにあるわけではありません。
約10年前までは、一部の高品質ケニアが、華やかさや明るい酸質という点で、ゲイシャ的風味を凌駕していた時期もあったと思います。しかし近年は、カチモール品種の混在などもあり、かつての特徴は弱まった印象があります。
このような状況下で、ゲイシャ品種の風味と産地さという図表を作成しました。過剰な期待や市場反応を、風味という原点から整理してみました。
20年間ゲイシャ品種を飲んできた者の個人的見解が含まれますが、ゲイシャ品種の一面は捉えていると考えます。図は私の見解をチャッピー(AI)に伝え、作成してもらったものです。
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