パパ日記

ナチュラル-3(ブラジル)

堀口珈琲における、ブラジルコーヒーの香味の追求の歴史は、明確なフルボディに基ずくクリーンで重厚な味わいです。しかし、自分の中にイメージしたこのようなコーヒーはなかなか存在せず、幻のコーヒーを追いかけているかのようでした。

 

ブラジルの広大な土壌の中で、どの生産エリア、どの品種がいいのかの模索から入り、多くのブラジルを使用してきました。品質の向上のためパルプドナチュラルが作られるようになってからはある程度満足できるものはできましたが、やはりまだ納得がいかず、最終的に「ないものねだり」のような状態が何年も続きました。

そんな中で見つけたのが、バイーアの「コヘーゴセコ」です。
毎年のように生産サイドに苦言を呈しつつ、紆余曲折の中で何とかいい香味になっていると思います。
ナチュラルの重厚感、しっかりとした濃縮感、滑らかなボディ感など…でありながら比較的クリーンでミルクチョコのような甘みもあり、フレンチローストにぴったりのコーヒーだと思います。

 

今朝のコーヒー
ブラジル コヘーゴセコ フレンチ
最近の華やかな酸のある優れたコーヒーの対極にあるいいコーヒーだと思います。
頑固おやじのような香味の世界。
古典的なコーヒーの香味の典型を堪能することができます。
とにかくフレンチローストがいいでしょう。
30gで220~260g程度の幅で、3~4分ぐらいの抽出時間で濃厚な香味の世界を堪能ください。
薄く抽出しないでください。
ネルで抽出すればなおいいでしょう。
カフェオレでもいいですし、
ミルクと砂糖を入れて飲むとまた素晴らしい香味の世界に触れることができます。

また ケニア、コロンビア、コスタリカなどのフレンチローストのコーヒーと飲み比べてください。
またそれらのコーヒーとブレンドしても香味を愉しむことができます。

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東洋陶器会社製で年代不明。戦前のものだと思います。
輸出用でしょうか?デザインがいいのでコレクション枠に入りました。