テースティング会は毎月テーマを決め、月4回実施します。
1回15名ですので計60名となりますが、人気が高くメルマガ発信後すぐに定員となってしまいます。
受講できない方には申し訳けなく思います。ご容赦ください。
このセミナーは、SCAAのカッピングフォームを使用し行いますので、事前に「テースティング会入門」に参加いただくのがいいと思います。まずはここで適切な評価方法を学習してください
もともとこのセミナーは私自身の勉強のために10年以上前から始めたものです。
昔はサンプルを集めること自体が難しく、日本の多くのトレーダーに協力していただきました。
しかし、今では、堀口珈琲は世界でも有数のスペシャルティコーヒーのバイヤーとなり、世界中から多くのサンプルが集まり、又購入していますので優れた教材を準備することができるようになりました。
私のわかる範囲で各生産国の香味のとらえ方のポイントを伝えるように心がけています。
今朝のコーヒー
ケニア リアンジャギ シティ
ケニアは特徴的な香味のコーヒーで、私のテースティング会ではケニアフレーバーという言葉を使いますが、分析すると多様な香味から構成されます。
ケニアは世界でも有数の酸とコクのしっかりしたコーヒーですので、スペシャルティコーヒーマーケットでは人気があり、世界中のトレーダーやロースターが欲しがる豆です。
そのため優良なファクトリーの豆は価格が高くなり、争奪が激しくなります。
堀口珈琲は、世界でも屈指のハイエンドケニコーヒーのバイヤーです。
ケニアコーヒーの特徴は、主にはしっかりした酸および明確なコクの観点からみます。
酸の場合は黄、赤、黒の果実のニュアンスの香味に区分され比較的わかりやすいのですが、コクはわかりにくい感覚です。粘性を伴う濃縮感といった感覚です。
一般的には、ティピカよりブルボン、エルサルバドルのブルボンよりグァテマラ・アンティグのブルボンのほうがコクがあるという感覚です。
このあたりが理解できれば比較的楽に他のケニアとの香味の違いが理解できます。
リアンジャギはエンブ地域のファクトリーで、この地域の大まかな香味の特徴は、レモン、完熟ミカンといった柑橘系の果実の酸よりもブルーベリー、梅、トマトといったニュアンスが目立ちます。
甘く、酸とコクのバランスも良いのも特徴です。
リアンジャギはその中でも、特にコクに特徴があり、花のような甘い香りがあり、バニラを思わせしっかりとした濃厚な香味です。滋味溢れ、アフターテーストもオレンジのような甘い蜜も感じます。
パナマのコトワ・ダンカンもこの香味の系列の香味と感じます。
スエーデンのロールストランドのpergolaというシリーズのカップ。