パパ日記

ビンテージ

アンティークのカップに関する興味は、昔はイギリスの古い窯などが中心でしたが、このあたりは古典的で価格も高くコレクターも手を出しにくい世界になっています。

それよりは比較的新しいムーブメントとしてミッドセンチュリーの北欧ブームあたりからビンテージのものに変化してきています。北欧デザインなどが日本人の感性にマッチしたのでしょう。

北欧デザインそのものはパリの万博の日本の展示物から多くの影響も受けています。
北欧の博物館に行くと、まず初めに日本の風呂桶や伝統的日常品が展示されています。
ここからデザインがどのように変化していったのかがわかるような展示のしかたでした。

昨日のアンティーク&ビンテージカップの取材は、昭和初期からの日本の磁器のデザインの
再発見を提案しました。
日本を代表するメーカーの、オールドノリタケは1920年以前のものをいい、それ以降のものはオールドをつけないのが普通なのですが、このあたりは曖昧に扱われています。

このオールドノリタケは輸出され、米国に多くのコレクターがいます。
金を盛ったデザインに象徴されるものは高価で、もはや日本でも作ることの出来ない貴重な物となっています。技術などが伴わないのでしょう。

ただ、それらはあたりまえすぎ、多くの本に載っています。
しかし、昭和初期頃からの白磁のシンプルなデザインのものはまだ骨董マーケットでの認知度は低い状態です。これらのものに光を当てるためというか、日本の先人たちの優れたデザイン性を認識してもらいたく撮影しました。
来年あたり出版されると思いますが、骨董本の中で新しい風となるでしょう。

尚、駅前店におけるビンテージカップの販売は12月25日で終了させていただきます。
来年からは新たな企画で皆様をお待ちしています。

*アンティークは100年以上前のものでビンテージは100年以内のもの。