パパ日記

コロンビア

現在、コロンビアは世界中で最も香味がわかりにくい生産国であると思います。
消費国のコーヒー関係者でコロンビアの香味の全体像を理解できる人はいるでしょうか?

主な理由は以下の通り。

1.南北に長い生産地でテロワールが異なる

2カツーラ、ティピカ、ハイブリットなど.品種が混在している
3.小農家が多くトレサビリティが曖昧であった
4.バリエダコロンビア種からカスティージョに植え替えをして、その品種が収穫年を迎え始めた
5.天候不順や長雨でさび病がふえ生産量がここ3~4年激減している


過去20年間多くのコロンビアをカッピングしてきたがその香味の本質をとらえるのはなかなか厄介です。ブラジルは産地、品種、精製などとその香味の一部が見えてきていますが、コロンビアはやぶの中といったところでしょうか。
毎南部ナリーニョ、カウカ、ウイラなどのコーヒーも流通していますが毎年の香味のぶれは大きいのが実情です。
本質的には酸とコクのバランスがよいコーヒーでマイルドなものと思います。
北部はミディアムボディで南部はフルボディといいたいところですが品種の混在と構成比率によりかなり異なり毎年定期観測が必要となります。
しかし、ここ3~4年小回りの利くエクスポーターが生まれつつあり、香味の実態がわずかながらつかめるのではないかと期待しています。
すでに多くの南部ナリーニョ産などをカッピングしてきましたがその香味の幅は大きく数年追いかけるような買い付けが必要です。

したがって11-12はコロンビアのコーヒーを探求すべく、多くのロットを購入していくつもりです。
お付き合いください。