SCAJサスティナブル・認証コーヒー委員会の今年初めての会合を来週開催予定。私は副委員長、委員長と数年活動してきましたが初めて懇親会も開く予定です。この委員会は生豆を扱っている商社関係や認証団体関係の方々で構成されています。
広く認証コーヒーについて知っていただくことが、栽培環境や労働者の問題などコーヒーを社会的側面からとらえることにつながります。スペシャルティコーヒーは、このサスティナブルと優れた香味の客観的評価の両面からとらえることが必要です。
スペシャルティコーヒーも2000年前半、後半から大きく変動してきています。2000年後半以降世界中のコーヒー生産国で優れた品質と香味のコーヒーを探すという活動が行われ、堀口珈琲も多くの生豆を購入していました。そしてその未知の産地の開拓は今も継続されています。
インフラが整備され、また水洗加工場(ステーション)の整備などに伴い品質の向上した産地も生まれてきています。
しかし、2000年の終盤からは、そのような活動と並行し、品種や栽培エリアの特定や、精製の方法により香味がどのように異なってくるのかというような実験的な取り組みも行われるようになりました。
これらはワインがすでに長い歴史の中で行ってきた作業で、コーヒーも栽培品種と土壌や標高との関係、精製の微妙な方法の修正など取り組む課題は山のようにあります。この土地で最良のコーヒーの香味を生み出すにはどうしたらいいのか?という観点からのアプローチがなされるようになりつつあります。
堀口珈琲では、すでに多くの産地や農園で実験的取り組みを繰り返しています。
パナマのベルリナ農園のグランレゼルバ、グァテマラのサンタカタリーナ農園のNo5区画の豆、ニカラグアのナチュラルの精製の豆、コスタリカのカンデリージャ農園でのフルウオッシュトの精製、イエメンの特定エリアの香味のチェック、ブラジルの忘れられた産地の開拓、コロンビアの香味の多様性のチェック、ケニアの最高の香味の探求、東アフリカの新しい産地の開拓などです。
コーヒーの香味をきちんと正しく理解するにはまだまだ長い道のりが必要です。
堀口珈琲は、優れた生豆の確保を通し、品質、香味に関しては世界の最先端で歩んでいきたいと考えています。先走ることも多々あるとは思いますが、コーヒーの新しい時代の息吹を常に体験していただけるよう「遊びのように楽しく、かつ真剣に」取り組んでいきタイト考えます。
皆様におかれましては ご愛顧、ご支援のほどお願い申し上げます。