パパ日記

ブレンド

2000年代にトレサビリティを追求し、単一農園の豆の輸入ルートを開発しました。
今ではスペシャルティコーヒーマーケットでは、当たり前のように単一農園の豆が売られています。しかし、単一農園であるからいいとは限らず、その品質と香味は多様です。

堀口珈琲では優れた農園や農協の豆を使用し、単一農園の香味を楽しんでいただくとともにブレンドにも力を入れています。これは開業時からの基本的な考え方です。
すぐれた豆をブレンドし、さらにいい香味を求める。
ここにその店の力量が問われrます。
単一農園を並べて売るだけではなく、コーヒーの香味の多様性や可能性を見出したいと考えるので多くのブレンドをrつくります。

ボルドーの1級のシャトーは、作柄を勘案しカベルネソービニヨンとカベルネフランとメルローの3品種をブレンドし香味の安定とともに品質を維持していきます。

シャンパンのメゾンも、その年に取れたワインに、ストックしておいたワインを混ぜて香味を安定させ、品質を維持します。
重要な作業としてブレンドが高度なスキルになっています。

フランス菓子もより個性的な素材を組み合わせることにより新しい創造的な味を生み出していきます。

堀口珈琲は多くのブレンドを作ることで、香味の探求をしていくという考え方が底辺にあり
ます。優れたコーヒーを前にすると、その素晴らしさを純粋に味わうとともに、なにかひねりたくなってしまいます。

これは私の性格でしょうか。
スタッフにもそれを求めていきます。
そのためにはその豆の香味の分析が必要となり、組み合わせを考えるには立体的な思考が必要になり、かつ香味の予測など感性も問われます。

ブレンドは、コーヒーの可能性を探る旅とでもいえるでしょうか。