パパ日記

アグフレーション

コーヒーや砂糖などの農作物の高騰が進み、インフレ状態になりそのことをアグフレーションと呼ぶようになった。

これは生産国自体もしくは新興国の需要の拡大によるところが大きく、さらには気象条件による不作や減産が影響している。

さらに、金融緩和政策によりあまった資金が農作物を投機対象にしてしまった。ファンドマネーが世界を席巻しているかのよう。
価格の高騰は新興国の物価を押し上げ、経済の原則をたらし、その成長に寄生していた先進国の経済をも減速させる。
負の循環作用が世界を覆う。

まさにコーヒーを通して世界が見えることになる。
サルコジ仏大統領のようなファンド規制論はある程度正しいた感じる。

資本主義の理想は社会貢献がベースにあるはずであったが、マネーを動かし利益を得るような金融資本主義経済に移行してしまった。

もはやG8やG20などで多国間の利害調整は困難で、世界経済は混沌している。

コーヒーは異常な高値で、誰かがどこかで利益を獲得している。
コーヒーを生産する大部分は小農家であり、そこに利益配分されるのであれば
少しは救われるのだが….。