パパ日記

カッピング、カッピング、カッピング

昨日は上原店でカッピング。

若林が膨大なサンプルローストをし、70種程度数時間かけを一気にカップしました。


グァテマラのプレシップ

サンタカタリーナ農園・ブルボン

サンタカタリーナ農園・No5

ラ・ホヤ農園・ブルボン
今年は収穫が遅れ、入荷は遅れそうです。
今年はサンタカタリーナの収穫の全てを購入しました。

スタバにはまわらないと思います。

11-12サンタカタリーナは素晴らしく、アンティグアの底力を見せつけるものでした。先日カップしたカツーラもいい香味でした。
とりわけNo5はコクがありいい出来です。
柑橘の甘い果実の香味があり、コクも十分なものでした。

ラ・ホヤのブルボンも同じように華やかで、昨年同様アンティグアの最高峰レベルといえるでしょう。

サン・ホセ・オカニャ農園

3回目の購入。始めての年はピッカー不足で摘み取りが間に合わず、過完熟気味の香味でした。しかし、この熟した香味に対し米国人は高い評価をする傾向があります。
確実にわかりやすい 熟した香味ですから。
次の年は程よい完熟で、ややおとなしめの香味でしたが、これはこれでいい香味でした。
とにかくフルボディ(最もしっかとしたコクで、豆質も固い)なのがいいですね。
1112の今年は柑橘の酸に熟した果実の酸も加わり、さらにいい香味でしいた。過去最高にいい香味です。特別品質のものをしっかり確保しました。
グァテマラの中でも、きわめてユニークで貴重な豆といえます。

その他のグァテマラ

いい香味のコーヒーでしたが、アンティグアなど堀口珈琲の定番農園コーヒーがよすぎてかすんでしまいます。それでも産地開発のために少量買うかもしれません。

 

 コスタリカのプレシップ

クレストネス

コスタリカの小農家の豆です。
コスタリカでも特別に標高の高い産地で、しっかりした酸と濃厚なコクが特徴です。毎年安置した品質と香味で、他のコスタリカを圧倒するかのようです。

ラ・ピラのナチュラル

中米の精製の基本はウオッシュト、セミウオッシュトが中心です。
定番商品は前回サンプルをより選別の精度をあげるようフィードバックしてあります。
今サンプルはナチュラル(アンウオッシュト)。
最近中米の優良農園は、ナチュラルの精製の豆を実験的に作っています。乾燥日数がかかるため、パティオの小さな中米には向かないので少量生産となることが多い状態です。

おもには米国のリクエストが多いのでしょうか?珍しいのでしょうね。
作る意味があるのかは今後の出来などにもよって判断したほうがいいでしょう。

本来は、エチオピアやイエメンのナチュラルが有名ですが高品質のものが極端に少なく、
スペシャルティコーヒーとしての評価は曖昧です。
世界の多くのコーヒー関係者は、ナチュラルの本質的な香味を理解していないと考えます。

堀口珈琲は、過去エチオピアのグレードワンナチュラル「ミスティバレー」など最高峰のナチュラルを作ったり、イエメンの優れたナチュラルを販売していますので、これらのコーヒーの香味の基準をある程度理解しています。しかし、このナチュラルの香味については、評価の国際的なコンセンサスがとれていない状態ですので、いいものができることにより今後評価の基準が整うとは思います。

ただ、中米のナチュラルへのトライは、先進的な試みですので堀口珈琲は今後も購入していつもりです。

パナマのコトワ農園のゲイシャ種のナチュラルは、best of panamaオークションで1位になりましたので落札しました。あまりに高い落札価格となりましたので、販売価格はブルマンよりもはるかに高く「….え」という金額となりますがご了解ください。また、ニカラグアのフローレンシアのナチュラルは毎年作ってもらっています。

 

インドネシアの入港豆

LCFマンデリンの第2船目

木、青草、ハーブ、森の香りなどの混在した素晴らしいマンデリンフレーバーです。いいマンデリンは極端に少なく、多くはカチモールの重い香味です。このマンデリンにはしっかりした酸もあり、リントン地区の在来系品種の最高峰だと思います。
他のマンデリンと比べるとその特徴は突出していることが理解できます。

スラウエシ

トラジャ、カロシなどと呼ばれる豆。
マンデリンに比べると特徴が減少し、また品質の安定性も弱くなるため堀口珈琲は使用していません。
数種の中にいいサンプルもありましたが購入は控えます。


ブラジル・カルフォルニア農園

ブラジルの古い生産地で、今では日本入港がほとんどないパラナ州のコーヒーです。カツアイ、ムンドノーボ、オバタンの3品種の各ロット。精製ロット十数種を混ぜずに輸入したため、すべてのロットをカッピングしました。
ハイブリットのオバタンが最も安定した香味、カツアイは香りがよく、ムンドノーボは昔からの定番の香味。全体としてソフトなタイプのブラジルといえる。

 
ハワイコナ

ベリーボーラーの被害が甚大でした。ハワイにはもともといなかった小さな虫ですがどこかの生産国から入ってしまったようです。
無防備な栽培地でしたので被害は大きく、収穫量は極端に少なくり、
11-12のハワイコナは貴重品といえるかもしれません。
さらに、厳密に品質と香味をチェックする必要があるでしょう。
次の収穫は対策を練るでしょうから回復はするとは思いますが。


ブルーマウンテン

エアーで入れた珍しいブルーマウンテン。
期待していましたが柔らかさや甘み、シルキーな感覚などやや物足りなく感じました。
もう少しレスティングした方がいいのかもしれません。
ハワイと同じように。ティピカの基本の香味が潜んでいますので、品質のいい状態のコーヒーの香味を一度覚えるといいでしょう。

パプアニューギニア
ハワイ、ブルマンと同じティピカ。このロットはやや濁りがありPNGの本質的香味としては物足りなく感じました。
この産地は全体的にティピカ特有のカップのクリーンさが減少しているように感じます。優れたPNGは少なくなりつつありますね。