韓国はトレーダー(輸入会社)がないため、中小ロースター、マイクロロースターは生豆の確保が課題となっている。
自分で輸入するケースも増えつつあるが、保管の問題などもありこのあたりは未整備である。
全体的に生豆の鮮度はよくない状態である。
情報を多く得ることができるが、経験が足りず本質的な香味の理解はまだ未熟な部分がある。
日本でも、情報氾濫の中で頭でっかちになっているビーンズショップも多くみられるので同じかもしれない。
韓国のコーヒー関係者の方が資金力が豊富で、その分店つくりは日本のビーンズショップより進んでいる。またコーヒーは成長産業であるため、勢いも日本よりある。
韓国のコーヒーショップは、エスプレッソからスタートし、今ではハンドドリップも併用し、焙煎機も入れる店が多い。
1k焙煎機が最も多く売れ、次いで3~5kの焙煎機。
最近は世界中の機種が見られ、玉石混合といったところ。
10k以上の焙煎機を使用しているところは、業務用のコーヒーも扱うが、需要が増加し大きな焙煎機が必要になりつつある。
大手ロースターにも勢いがある。一部は日本の商社から輸入したり、自社で生豆を輸入したりしている。かつての日本の40年前の大手、中小ロースター全盛期の勢いに似ているのかもしれない。
堀口珈琲研究所は、現時点では韓国での生豆の販売やビジネスをする予定はない。あくまで堀口のスキルを求める人たちのために行うボランティア的、文化交流的なセミナーである。
将来何かいいことがあればいいかなくらいである。