フランスワインの品種は、アメリカ、イタリア、スペイン、日本、第3世界などに多く広がっています。
特にメルローは栽培適地を選ばないというと怒られるかもしれませんが、世界中で生産され、香味も同じようなものができやすいといえます。カベルネ・ソービニヨンもカリフォルニアその他で栽培され単一品種として販売されています。
フランスの、ボルドーワインは、伝統的にカベルネ・ソービニヨンとメルローとカベルネフランをブレンドしますので単一品種としては販売されません。しかし、その配合比率はシャトーにより異なり、メルローの強い香味などある程度理解できます。
この3つの品種は、アメリカでも生産され、かつ研究されてきましたので、ボルドーの1級シャトーに匹敵する「オーパスワン」などという高いワインも誕生しています。
各生産国の栽培、醸造技術の進化は、産地が分からないようなものを誕生させています。
各生産国の栽培、醸造技術の進化は、産地が分からないようなものを誕生させています。
しかし、ブルゴーニュのピノ・ノワールという品種は、寒冷地のやせた土壌、古い地層の中に根をはるもので他の生産国の香味とは一線を画します。
したがって、この品種については、米国、やオーストラリア、ニュージーランドなどで研究されていますが、
フランスの伝統の味を凌駕するには至っていないと思います。
したがって、この品種については、米国、やオーストラリア、ニュージーランドなどで研究されていますが、
フランスの伝統の味を凌駕するには至っていないと思います。
とくにのワインを理解する為にテロワールという概念が必要になります。
ブルゴーニュは、北部コートドニュイ、南のコートドボーヌのエリアに分かれ、それぞれの村で区分され、さらに村の中の畑で等級が区分されています。
同じ村でも、その位置により明確に香味が異なる故テロワールという概念が生まれました。
土壌、地層、日照時間、日の当たる角度など様々な微気候が、繊細な香味を生み出します。
道1本隔てると香味が異なるということが起こり、更には生産者により出来栄えが違うことが当たりまえの世界となります。
ワインの世界では、500年前以上から修道僧が「ここがいい」などと作ってきたわけですから、その区分は
歴史の蓄積が裏付けています。
歴史の蓄積が裏付けています。
コーヒーでも、数年まえからこのようなテロワールという概念が語られ始めました。
2000年時点では、このような考え方を理解できるコーヒー関係者がほとんどいなかったことを考えると
10年程度で飛躍的に変化したと思います。単一農園などという考え方もなかったのですから、急激な変化ですね。したがって、変化が急激すぎ、コーヒー関係者が本当に理解できているのかは怪しいところは多々あります。
2000年時点では、このような考え方を理解できるコーヒー関係者がほとんどいなかったことを考えると
10年程度で飛躍的に変化したと思います。単一農園などという考え方もなかったのですから、急激な変化ですね。したがって、変化が急激すぎ、コーヒー関係者が本当に理解できているのかは怪しいところは多々あります。
堀口珈琲では、様々な取り組みをしてきました。
ブラジルのマカウバ・デ・シーマでは、ブルボンを植えてもらったり、コロンビアのオズワルドからはティピカのみを買ったり、グァテマラのサンタカタリーナには特別の区画のみの特別仕様を作ってもらったり、
ブラジルのマカウバ・デ・シーマでは、ブルボンを植えてもらったり、コロンビアのオズワルドからはティピカのみを買ったり、グァテマラのサンタカタリーナには特別の区画のみの特別仕様を作ってもらったり、
ニカラグアでナチュラルの精製をリクエストしたり、少しずつ多様な豆を開発してきました。
10年以上という時間をかけて、実験してきたといえるでしょう。
このような考え方をもっていますので、わたしは基本的にはテロワール主義者です。
他の品種では可能であっても、ピノ・ノワールの香味についてはフランスを超えることはできない。
特に熟成した時の味は他の国では不可能と考えたいところです。
他の品種では可能であっても、ピノ・ノワールの香味についてはフランスを超えることはできない。
特に熟成した時の味は他の国では不可能と考えたいところです。
MAXIVINの佐藤陽一さんは、わたしが行けばピノノワールしか出しませんが(わたしの支払い能力を勘案し彼がほどほどのワインを勝手にセレクトし出してくれます)、フランス産のピノではなくともいいものがあることを知らしめようとフランス産でないものも出してきて惑わせます。
なんだかんだいって、コーヒーでも品種や精製方法以外にテロワールという観点を重要視します。
このような観点で、世界中の生産地に地域特性があることがきちんとわかってきたのは2000年台の後半以降となるでしょう。エスメラルダのゲイシャも畑によりかなり香味が異なりますね。