パパ日記

ほっとする料理

コートドールの斉須さんとはもう20年以上の付き合いになります。
コートドール開店後、シンプルなその味は変わらず不変です。
時代により大きく料理が変遷してきたフランス料理界でこのようなスタンスは珍しく映るかもしれません。あくまでもスタンスは真摯で料理に対して実直です。
この姿勢に見習うべきことが多いといつも感心します。

 

 

最近は孤高?の料理人というようにも感じます。
多様な料理の世界が繰り広げられる中、多くの店の料理を食べ歩き、そしてこの店に戻ると「何かほっとしたなつかしい味」に心癒されます。

 
当方はランチに行ってもランチは注文しないで食べたい料理を食べますが、初めての方やフレンチ初心者の方はぜひこの店のランチに行くことをお勧めします。
5000円で食べることのできるフレンチの味としては群を抜き、その安さに驚愕するでしょう。
もちろんワインを飲めばサービス料ともどもさらにかかります。
一品料理も高くても6000円代ですみますので、他のフレンチの高級店や高級中華料理店、ステーキ店に比べても安と思います。

 

 

最近の品数の多いレストランとは異なり、アミューズ、前菜とメインでしっかりしたボリュームがありますので、胃をきちんと休めてから行くのが良いでしょう。
そのため、一品を二人でシェアするような客を見かけることもありますが、本来はあまり感心しません。

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赤ピーマンのムース        梅と青シソのスープ

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ウナギの
テリーヌ          つぶ貝

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                   鳩

 

料理は定番も多く、赤ピーマンのムース、梅としそのスープ、ウナギのテリーヌ、牛尾の赤ワイン煮など…それらはすでに日本の古典ともいえるかもしれません。
興味のある方は「十皿の料理」(斉須政雄/朝日出版社)その他いくつかの著書がありますのでご覧になってください。