パパ日記

華やかなコーヒー

ケニアのティリクやエチオピアのコチュレは果実のような風味がありとても華やかな香味です。
このような華やかな香味はティピカに比べわかりやすく、スペシャルティコーヒーマーケットでは引っ張りだこです。
しかし、生産量も少なく、価格も高いため実際にある程度の量を確保できる会社は世界中に多くはありません。
 

 

堀口珈琲ではイルガチェフェを20年近く、ケニアを01-02クロップから購入し続けていますので、それだけ大きなこだわりを持っています。
長い購入体験の中で、ある程度の香味は見えてきています。
「これは素晴らしいコーヒーです」と多くのトレーダーやエクスポーターはいうことができますが、「どれくらい素晴らしいのか?」は過去の購入体験と照らし合わせなければいうことができません。

 

 

そんな風に、スペシャルティコーヒーの長い(15年程度)歴史の中で見ると、「このようなコーヒーを体験できること」を幸せに思います。
ケニアやエチオピアの本質的な香味は何か?を追求し、多くの困難に遭遇してたどり着いた今を誇らしくも思います。
とても謙虚にこれらの香味を受け入れることができるようになりました。

 

エチオピア
明るい酸と甘いアフターテーストが持続します。
ある時はレモンティ、ブルーベリー、メロンなどのニュアンスを想起させます。
ケニア
ニエリ産、しっかりした明確な酸とコクがケニアであることを主張します。
レモン、アンズ、オレンジ、トマト、黒ブドウ等複雑なニュアンスの香味があります。
8/22~23のテースティング会の結果です。
ミディアムローストでのカッピングです。
 

販売はシティローストとなりますので香味は少し変わります。

エチオピアは、フローラルでブルーベリー系の香味を感じることが多いと思います。
ケニアは香味が複雑な分、抽出によりその都度多様な香味を感じるかもしれません。
オレンジやトマト、黒ブドウ、乾燥プルーンなどのニュアンス、さまざまな香味の複雑さを楽しめると思います。

 

ミディアムで販売することがないのは、共に次のような理由によります
1.深い焙煎にしても香味が抜けない優れた生豆であること
2.ミディアムは酸が強く出過ぎ、コクとのバランスに物足りなさを感じること
3.シティローストを中心にその前後のローストは毎日飲んでも飽きないこと