パパ日記

スペシャルティコーヒーとレギュラーコーヒー-3

大部分の会社や店は、自分のコーヒーをおいしいと販売しますが、コーヒーのおいしさの評価は消費者にあります。嗜好品としてみれば見れば多くの方がおいしいと言ってくれても、全ての方とは言いきれません。

 

 

しかし、いつも言うように欠点豆の混入が少なく、産地の特徴的な香味があれば、おいしいと感じる可能性は高くなります。
したがって、スペシャルティコーヒーはおいしいの?と問われれば、難しいながらも合理的な「根拠」を提示できるようには準備しておかねばなりません。

 

 
堀口珈琲であれば2000年以降多くの生産地に入っていますので、生豆の購入プロセスで通常品とは異なる生豆であることは確認しています。
また、客観的なカップ評価もしていますので信頼していただけると思います。
焙煎度合いはシティ、フレンチが中心ですが、これらも生豆の質と官能評価にもとづき、それらに適した生豆で行っています。

 

 

スペシャルティコーヒーについては、最近は「From Seed To Cup」と種から抽出コーヒーまでのすべてのプロセスにきちんと品質管理されているものといういい方が多くなりつつあります。
しかし、そうはいうもののそのプロセスすべてを理解できるコーヒー関係者は少なく、又すべてを検証することも難しいと言わざるを得ませんので、曖昧さが入り込む余地があるのはやむをえないともいえるでしょう。

 

 

 

SCAJの定義はそのHPに記載されていますので参照ください。
またSCAAなどでは、生豆のグレーディングを通し、80点以上のスコアのつく香味のコーヒーというようにとらえたりもします。(80点以上の香味とは厳密には定義がありませんので、個人的見解をカッピングセミナーで説明しています)
スペシャルティコーヒーは、生産国における栽培から、精製、保管、輸送までのプロセス、消費国における保管、から焙煎、抽出に至るまでのプロセスまで幅広くかかわるということです。

 

 

 

前述したように、シングルオリジンだから、認証コーヒー(有機、フェアトレード、その他認証団体のコーヒー)だからといってそれが生豆の品質と香味を保証するものではありませんし、又コンテストで入賞したからといっても輸送や保管が悪ければ生豆の品質は劣化しますので、その時点でスペシャルティコーヒーであるとは言えなくなります。
きちんとそれらが見分けられるかが、会社の力だといえます。

 

 

 

さて、そもそもコーヒーとは何か?についてはさまざまな見解があり厄介です。
従来コーヒーは、全日本コーヒー公正取引協議会(以下協議会)においてレギュラーコーヒー(生豆を煎った豆と粉)とインスタントコーヒー(抽出液を乾燥させて作るなど)に区分されてきました。

続く