パパ日記

元旦

新年おめでとうございます。

堀口珈琲は1990年に開業し、23年目に入りました。

1990年代は模索の時代で、その時代に流通したプレミアムコーヒーを片っ端からチェックしましたが満足のいく生豆に巡り会えず苦悩した時代です。

 

2000年代は、テロワール、シングルエステート、長期取引、パートナーシップなどを基本理念として産地訪問し、多くの生産者との信頼関係を築いていった時代です。このような概念は当時のコーヒー業界では理解されにくく、欲しい生豆を確保するために試行錯誤し、新しい仕組みを構築した時代です。

 

2010
年代はさらなる香味の高みへの挑戦を試みています。
コーヒー関係者でも理解できる人は少ないとおもいますが、スペシャルティコーヒーはすでに明確に2極化しています。
テロワールの差、生産者の理念と情熱の差などが品質、香味を際立たせ商品価値を高め、特別の価格帯を形成したものと一般的なスペシャルティコーヒーとでもいえばいいのでしょうか。
このあたりは生豆マーケットの最前線にかかわり始めて理解できることです。



堀口珈琲の調達している生豆は、
10年という時の中で育み、また選択してきたものが多くを占めます。これらはすぐに入手できるものではなく、2000年代に多くの生産者、エクスポーター、インポータとの間に積み上げてきた信頼関係から得られる貴重なものです。

 

堀口珈琲は、常に新しい産地、より優れた香味のコーヒーを追いかけ、あくまで「真摯」に仕事をしていきたいと考えています。

堀口珈琲は、他の会社に比べ圧倒的に多くの種類の生豆を購入しています。
そのため、1年間に販売される豆が変わっていきます。
消費者の皆様には戸惑いがあるかもしれませんが、それも味を追求している結果とご理解いただければ幸いです。

 

堀口珈琲には、「いつも 何か いいコーヒーがある」といっていただけるよう努力していきたいと考えていますので、今後ともご理解ご愛顧のほどお願い申し上げます。


もちろん定番のブレンドも、香味の安定には最善の注意を払っていますので併せてご愛顧いただければ幸いです。  

 

*個人的定義として、いいコーヒーとは冷めても香味が変質せず、さらには生産国や地域、品種や精製の特徴的な香味が明確なものをいいます。