パパ日記

ゲイシャ

東京は雪です。

成人の日ほどではありませんが、とても寒いです。
コトワのゲイシャ・ナチュラルを販売します。
希少性が高く、ナチュラルの最高峰の香味を求めたものです。
価格が高いと感じるかもしれませんが、かなりもリーズナブルに抑えました。
コトワの多くの畑の豆を販売するのは、堀口珈琲の品質、香味へのこだわりです。
パナマのエスメラルダ農園から始まったゲイシャは世界中に衝撃を与えましたが
この豆も いつしか新たな衝撃を与えるでしょう。
いつしかというのは、この豆の素晴らしさを理解するには、これまでのゲイシャを理解するよりはるかに難しいかもしれないからです。
本来、中米はウオッシュトの生産地で、ナチュラルの精製は気象条件としては難しいのですが
その独特の香味に対し、実験的試みをしようとする農園主が現れつつあります。
実際に気象条件に乾燥工程が影響されますので、出来不出来があります。
そのため、世界中の優秀なカッパーでさえ、その評価にばらつきが出ます。
SCAAのカッピングフォームもナチュラルを想定したものではありませんので
いまだ世界的には評価のコンセンサスは確立していないともいえます。
但し、私はこれまで多くのナチュラルを体験してきましたので私なりにナチュラルの評価基準を設定しています。
このナチュラルは、その意味で過去最高峰のものといえます。
ダメなナチュラル特有の醗酵や果肉臭は一切なく、
優れたナチュラルに見られるワイニーな感覚、スパイスや乾燥プラムなどの香味も少なく、
このナチュラルは既存の香味の概念を超えた地平にあると感じます。
極めて上品で、ブラインドでナチュラルとはわからないような特殊な完成度です。
そのため既存のナチュラルが持っていた香味とは異なる次元の香味ゆえ、その香味を理解するには
多くのナチュラルの精製のコーヒーを体験する必要があるかもしれません。
ブルゴーニュワインの中でロマネコンティを最高とすれば、その香味を理解するにはその香味に通じる
多くのワインを体験する必要があるのと同じだと思います。
お客様が来たので中断