パパ日記

テースティング会

明日、明後日のテースティング会は以下を中心に行います。
ここ数年は月4回のペースで行っています。
2004~5年あたりからはSCAAのカッピングフォームを使用し行っています。


1st

ティピカ及びその突然変異の大粒のマラゴジペ
ブルボンの突然変異のパカス
このマラゴジペとパカスのハイブリットであるパカマラなどをカッピングします。
中米は今収穫中ですからこれらは11-12クロップです。


パカマラはエルサルバドルで開発された品種で10年前から追いかけています。
サルバドルやグァテマラで少量栽培されますが、「本質的な香味は何か?」
また多くが大味なマラゴジペですが、「いいマラゴの香味はないか?」について
お話しします。パカスはエルサルバドルのパカス農園で見つけられたものですが、
香味は不安定で、いまだ「これがパカスだという香味」の判断ができません。
ホンジュラスで時折素晴らしいパカスが見つかっても、それが2年続くことはなく、
エルサルバドルのパカスは相変わらず凡庸なままです。
もう6~7年パカスを追い求めていますが、あきらめるべきか?


2nd

ナイロビから送られてきた12-13クロップのケニアのオークションサンプルを中心にカップします。今年のケニアの傾向がわかると思います。


世界中のスペシャルティコーヒーおたくの会社が 最近はいいケニアを求めますが、
堀口珈琲は彼らよりいち早くケニアを追いかけてきました。
最近は毎年 15くらいの農園やファクトリーのコーヒーを買いますので、ややクレイジーかもしれません。
日本では、トップグレードのコーヒーを最も多く購入していると思います。
堀口珈琲のコアなお客様でもついて来れないくらいですので、反省しつつも突っ走っています。

厳密に香味を理解するには 10年はかかりますね。
10年かかってやっと見えてきたというところでしょうか?
産地やファクトリーの香味の違いは、最終的には酸の質や多様性の中で見出すことになるでしょう。

2月中旬からは若林がケニアに出張します。
いいケニアは欧米の会社には渡さないくらいの意気込みで買うことになるでしょう。
オーバーかもしれませんが、今後ケニア生豆の最も熾烈な争奪戦が 繰り広げられるということです。