パパ日記

春の味と マイクロロット-1

昼飯を食べに寿司屋に行ったら毛ガニが茹で上がっていたため、半身をいただく。
ついでにカツオ。今は、鹿児島あたりで赤身の色が薄く、さっぱりした春の味です。
千葉の勝浦あたりに北上すれば少し赤身も濃くなり、味もしっかりするのでしょう。
宮城あたりまで北上し、その後南下していく回遊魚で、様々な味が楽しめます。

 

 

昔し、上原に住んでいた時は、よい魚屋があった(今はない)のですが最近は魚屋さんそのものがないので、成城の石井で買います。
このあたりのスーパーではここが一番おいしいとは思います。

アサリもおいしくなりますので、ボンゴレの季節ですね。

 

 

さて余計なことはさておいて、マイクロロットについて

 

コーヒーの生豆の世界は、2000年あたりまでは、「大量生産」の時代でした。
量産ロットであるコモディティコーヒーと一部のプレミアムコーヒー(スクリーンサイズ、品種、生産地域限定などの商品)から成り立ち、1コンテナ(300袋)以上のロットから構成され、ほぼすべての商品がドライコンテナ、常温倉庫で流通していました。

 

 

2000年以降は、プレミアムの商品群をより差別化した商品として単一農園(シングルエステート等)の豆などに関心が向き始めますが、当時の生豆商社や問屋はそれらの購入リスクを避けましたので、それらを実現するためにはロースターが購入リスクを負うこととなります。このような形で堀口珈琲の生豆調達の歴史が始まっています。
 

 

またこの時期のスペシャルティコーヒーの概念の浸透は、日米の自家焙煎ブーム(米国ではマイクロロースター)も生み出し、従来の抽出や焙煎技術一辺倒から生豆の品質にも関心が移ることになりました。
産地はより高い価格で売れる商品をめざし、消費国はコモディティコーヒーと差別化できるコーヒーを求め、両者の利害が一致し、新しい時代を歩み始めた訳です。
消費国の生産履歴の明確なコーヒーの登場は、従来のコーヒーに比べ画期的な変化でした。
まさにコーヒーの革命ともいえるくらいの変化だと思います。

 

そして、2010年前後には消費国からの要請、及び生産者自体が差別化のために様々なイノベーションが試行錯誤され、「多種少量生産」商品が拡大しています。
このような傾向は、2010年前後の日米の第二次自家焙煎ブームとも合致します。
1コンテナ250袋のスペシャルティコーヒー以外に、小農家単位やマイクロミルのスペシャルティコーヒーが誕生しています。

続く