パパ日記

春-3 桜と寿司

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千歳船橋の駅向こうの地名は「桜丘」で桜の名所が多くあります。
これは千歳通り。
少し先が農大、ツタヤとスタバ、そして馬事公苑。
関東中央病院の桜並木も見事ですし、環八の向こうには、世田谷美術館もある砧公園。

 

 

 

富山湾の白エビ、駿河湾のサクラエビの時期になりました。
かき揚げなどはビールにあいますね。
乾燥サクラエビは、たまに軽く炒ってスパゲティを作ります。
菜の花を入れたり、海苔をかけたり味付けはさまざまにアレンジできます。

 

 

 

先日の昼、以前雑誌の取材で対談したことのある経堂のお寿司屋さんに久しぶりに。
決まったコース料金で安心して食べることができます。
カウンターが中心で、こぎれいで丁寧な仕事をしています。
小ぶりのにぎりで、夫々の客に1貫ずつ提供していくスタイルで、鯛、マグロ、うに、サバ、アナゴなどの他にカッパ巻で2000円代。。
追加して食べると単価は高くなりますが昼はこの程度。
夜はしっかり食べれば10.000を超えます。

 

 
寿司は大好きで、1990年に世田谷で開業した際、堀口珈琲そばの「金波」に通い、その親父に教わりました。酒飲みの職人気質で、腕はよい反面それなりにいい値段でした。
昔の寿司屋にはありがちでしたが、会計は客次第のところもあり明朗ではなかったようなきがしますが…。(お亡くなりになり今店はありません)

 

 

 

当時は江戸前の伝統が薄れていた?というか途切れていた?時期だったと思います。
ネタは新鮮であればよいという風潮の時代でした。
手のこんだ江戸前(江戸城から見える範囲の海で取れた魚を使用したともいわれますが…)の店は非常に少なかったと記憶しています。
 

 

いろいろ食べると他の寿司屋にも行きたくなり、個性的な寿司屋にもよくいきました。
当時の経堂はレベルが高く、白身が多くそろえてある店、ご高齢のご主人で昔の江戸前寿司をつくる店、ネタの大きさや新鮮さで売る店など様々でした。

 

 

その後、メディアの寿司屋特集が増加し、江戸前が脚光をあび復活したように思います。
しかし、現在70歳以以上の昔を知る職人さんは、すしの現場にはほぼ見かけなくなりました。
人出不足などで手のこんだ仕込みができなくなりつつあり、安くてうまい江戸前は影をひそめ、高級品となってしまいました。。

 

 

 

ビール1+酒1+軽いつまみ+にぎりで1万円で収まるくらいだといいのですが、高級店では2万円以上となるような時代になっています。
寿司は、本来はちょっとつまんで帰るというくらいでいいのですが、いつのころからか飲み屋になってしまい、長居する客が多くなりました。
常連が陣取り、会計も曖昧となり、一見さんが入りにくくなり、そのあたりもチェーン店や回転すしが増えた理由の一つであると感じます。

 

 

 

それでも寿司は昭和のころから高級品でしたが、出前もしてくれるため、実家(東京渋谷区上原在住時)では、知人や親せきが来た時に奮発して寿司を取るのが一般的でした。
ウナギ屋というのも町に1店はあり、出前を取ったものです。
勿論、蕎麦屋もありましたが、店に行くことよりも出前を取ることの方が多かったと記憶しています。
外食産業(ファミリーレストランなど)の発展する前の時代です。
そもそも、渋谷区にはファミリーレストランはなく、世田谷に引っ越してからファミレスを体験しました

 

 

 

しかし、いつのころからか東京の「そば、すし、うなぎ」店は、人手不足、人件費の高騰など何らかの事情で出前をできなくなり衰退し、ピザなどに変わります。
ドミノピザの1号店は1985年(昭和60年)恵比寿ですので歴史は30年で浅いといえます。
上原店前の店は2号店だと記憶していますが…..?
ちなみに千歳船橋店は100号店です。
当時はこんなものを出前でとるの?というのが正直な感想でした。
ピザは六本木の「ニコラス」あたりが走りで、こってりしたチーズでしたが、今はナポリ風が主流で青山の「ナプレ」などがその走りでさっぱりしています。(ピザの話は2014.7.31参照ください)

 

 

 

外食産業の発達もあり、努力しない個人店はすたれていくことになったと思います。
喫茶店も1981年の16万店から現在は7万店程度に減少しています。
同じように蕎麦屋もうなぎ屋も半減しています。
うなぎ屋などは、洋食系より給料がいいとは思うのですが…..。
青山・外苑前の「大江戸」の店長(職人さん)は、堀口珈琲開店以来現在までコーヒー豆を買いに来てくれています。そんな関係でウナギは「大江戸」に行きますが、たまに世田谷・松陰神社の「一二三」でも食べます。共に要予約です。

 

 

 

現在、東京には蕎麦屋よりもイタリアンの方がはるかに多いと思います。
いずれ江戸前そばの話もしますね。最近は硬いそばとしょっぱいつゆがおおいので..。
ここ15年くらいで開店するそば店の多くは手打ちで、コーヒーの自家焙煎の世界と共通する部分があります。)

 

 

 

話しがどんどんそれ申し訳けありませんが、ニラレバ炒めなどを出すメニュー豊富なラーメン店(中華)も減少中で、ラーメン店の開業ばかりです。
昔ながらの中華店は「日高屋」や「王将」などのチェーン店に代わってしまいました。
上原店の前には「白柳」という中華屋があり、ラードで炒めたような野菜炒めなどを食べることができます。なつかしいというか独特の味です。
 

 

同じことは洋食屋にも言え、少なくなりました。
銀座には「煉瓦亭」、「あずま」がありますが私は新宿伊勢丹会館の「満天星」をよく利用します。
「あずま」は、いまだに驚異的な安さです。
20160328_141542 あずま

 

 

千歳船橋隣祖師谷大蔵駅には、「キッチン・マカベ」があります。
千歳船橋には「洋食ハニー」(御主人がお亡くなりになり閉店)があり、B級でしたが腕の確かな職人さん(渋谷の老舗洋食店で働いていた方)で、ポークソテーを中心によく通いました。
赤坂には「津つ井」がありますが、最近赤坂見附に三重の老舗「東洋軒」ができました。高級洋食店ですがフレンチなどに比べれば安くいい味です。ここでは堀口珈琲も飲めます。要予約。

 

 

 

イタリアン、フレンチ以外にも、江戸前そば、ウナギ、天ぷら、とんかつそして洋食さらにはニラレバ炒めなどの中華も大好きですよ。
昭和の寿司に続く