ビンの牛乳について、明治乳業は牛乳をマグとビンに入れ測定をしています。
(なんでグラスではなくマグなのでしょう?)
1.ビンのふたを開けた時の香りが3倍強い。
簡易的なセンサーで計測しているようです。
2.唇に当たるビンの接触面積が、マグの1.4倍で心地よいひんやり感をもたらす。
唇の温度をサーモグラフィーで計測しているようです。
ここはやや異論があり、紙パックの牛乳の方が冷たく感じ、ビンの方が適温のような気がします。
いずれにせよ中身に何ら関係がないのでしょうか?
集める牧場に違いがあるのかもしれませんがそこは企業秘密でしょうか?
個人的には北海道より、九州の牛乳の方が濃厚に感じることが多いのですが、牧草の違いか?牛の種類の違いか?は確認していません。
昔から牛乳はビンという思いが強くありますので、味気ない紙パックよりおいしさを呼び起こすのでしょうか?
子供のころの大昔、風呂屋で風呂上りに飲むコーヒー牛乳は珠玉の飲み物のように感じたものです。
対して昭和の学校給食に出た脱脂粉乳の臭みに鼻をつまみ飲んだ記憶もよみがえらせます。
ワイングラスで香味が変わることは、官能的にも理解されています。
また、コーヒーも香味の観点から言えば、白磁の薄手のカップの方がデリケートな味を感知できると思います。
牛乳のビンのふたを開けた時の味が良いのもなんとなく理解はできます。
しかし、ビンは容器であり、飲用の為のコップではないという側面もあります。
ビールを缶のまま飲むより、グラスに空けた方がおいしいですし、グラスの形状でも味わいはかなり変わります。我が家にはさまざまなビール用グラスがあり、気分に合わせて選択します。
牛乳も今少し飲み方の研究が必要な気がします。
ビンでない場合、紙パックから吹きガラスに注ぎますと、2~3度温度が上がり、滴温とやさしい口当たりのグラスとのバランスがよく、味もわかりやすくなり牛乳はおいしくなります。
アイスコーヒーは、うすはりグラス(松徳硝子)などでもよいです根。
宙吹きグラスの手作り感のあるものもよいですが、型に入れる型吹きガラスの方がシャープでかっちりしつつぬくもりもありよいと感じます。
もちろん水色がわかりますので、色のついていない透明のものですよ。
ここで、楕円の「一樹」グラスで飲めばもっとおいしくなるよ……。
とエスコフィエの平田社長の声が聞こえてきましたのでこの辺でやめておきます。