パパ日記

テロワール

テロワールはワイン用語で主にはブルゴーニュ地方の土壌や微気候などから生まれました。

マイクロクライメイトとも言います。
スペシャルティコーヒーが広がりつつある2000年初期でも このような言葉は
ほとんど使用されてはいませんでした。
私が かつて このワイン用語をコーヒーにあてはめた時、理解できるコーヒー関係者は
ほとんどいなかったと記憶しています。

コーヒーのトレサビリティが問われたのはごく最近のことにすぎません。
しかし、その後 急速に地域特性に対する関心は高まりました。
その変化のスピードは早いのですが、各生産国の多くの産地の特性を理解できる
コーヒー関係社はまだまだ例外的でしょう。
まだまだコーヒーの流通は、細分化されている訳ではありません。
コーヒーは、このような土壌や気象条件や品種などの関係の中で、どのような香味の違いが
生まれてくるかについてもっと徹底して追及していかなければならないでしょう。
簡単ではありませんが。
グァテマラの8つの生産地の地域特性は比較的早く理解されるようにはなると思いますが、
アンティグア地方の30いくつかの農園の何が異なるのかを理解するにはまだまだ時間が
かかるでしょう。
私が多くのアンティグアの農園からサンタカタリーナを選んだのは、その前に
多くのアンティグアの農園のサンプルをカップしてきた積み重ねがあるからです。
日本にアンティグアの農園の豆など入荷していない頃に、アンティグアの多くの農園の
サンプルを取り寄せてくれた商社マンがいたからです。
相当 昔の話ですが。
グァテマラ・サンタカタリーナのグランレゼルバは、農園内の区画特性を確認しようとして誕生したものです。サンホセオカニャも標高が高く、独特なテロワールを感じさせる稀有な農園です。
比べて試されるのもいいと思います。