パパ日記

ダリ

いつ頃から美術館が混むようになったのでしょう?
国立新美術館のダリ展が20分待ちでしたが、印象派の展覧会に比べればこの程度は地味で許容できます。
今年は生誕300年の若沖展が恐ろしいほどの長蛇の列でした。
ヴィトンのバックになった草間さんの展覧会が来年は2月にあるのでかなり混むことが予測されます。土日は避けた方がよいでしょう。

 

 

 

混雑は世界中の人気のある美術館の傾向です。
フローレンスのウヒッツで2時間並んだことがあります。
バチカン美術館は朝8時にいき30分以上並んだことがありますが、今はその10倍は混んでいますので、ダフ屋が出るような事態になっています。中途半端な時間にいき入館できなかったこともあります。
したがって最近はメール予約などをしてからいかないと悲惨な目に合います。
もともと、ローマのボルケーゼ美術館やミラノのサンタ・マリア・デレ・グラティエ教会のように予約なしでは入館できないところさえあります。
但し、イタリアの場合は、教会内にも多くの絵が飾られていますので、このような場合は並ぶことはまずありません。
又現代美術はそれほど並ぶことはありませんので、ローマの近代美術館は落ち着いて鑑賞できた記憶があります。
ベニスのグッケンハイム美術館も混んではいますが並ぶことはありません。

 

 

 

来年はルネサンス・ベニス派のティツアーノの展覧会がありますので、私のようなルネサンス絵画好きにはうれしい限りです。日本は各美術館が競って企画展を行いますので、展覧会大国とでもいえばよいのでしょうか?
世界屈指の美術好きの国といえるかもしれません。
 

さてダリも好きな画家の一人です。
学生時代は、シュールリアリズム(以下S)は研究対象の一つでしたので今でも関連展はよくいきます。
フロイトの出現以来「意識と潜在意識」がより明確となり、Sは既存の美術の概念をこえ潜在意識に表現領域を求めていき、新しい表現を生み出しています。
アンドレ・ブルトンのシュールレアリズム宣言の初版本は、パリのポンピドーセンターの近代美術館に展示されて、多くのS関連の絵があります。又ニューヨークの近代美術館にも多くあり、そのため新婚旅行はNYでした。

 

 

様々な美術館に多くの絵があり、日本でもマン・レイ、マックス・エルンストその他関連展覧会は多く開催されています。
ローマのダリ展覧会も行きましたが、ロンドンでの画期的なS関連イベントには忙しく参加できませんでした。
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若いときはお金がなくこの美術書を買えませんでした。
ローマのダリ展で購入した腕時計。